出版社内容情報
私たちの日常のなかで、「みすてられたもの」「そこいらにあるもの」「うつろいゆくもの」といった気
づきにくい素材に目をやり、利活用することで新な仕事を生む(それをチソカツと呼ぶ)ことをめざす
実践的活動を紹介する。
はじめに
第1章:「みすてられたもの」/山下保博
コラム1:チソカツとシラスコンクリート/野口貴文
コラム2:「大自然」を知って「素材」を活かす/佐藤淳
コラム3:伝統土壁と土ブロック/輿石直幸
第2章:「そこいらにあるもの」/山梨知彦
コラム:そこいらにあるものの価値を知る/松岡恭子
第3章:「うつろいゆくもの」/水野吉樹
コラム:地域素材と伝統技術を活かす
解説:「地球環境時代のデザイン運動を」/三宅理一
山下 保博[ヤマシタ ヤスヒロ]
山下保博(やました・やすひろ):建築家・九州大学客員教授。1960年鹿児島県生まれ。アトリエ天工人主宰。2013年一般社団法人地域素材利活用協会設立し、地域支援活動を行っている。
山梨 知彦[ヤマナシ トモヒコ]
山梨知彦(やまなし・ともひこ):1984年東京藝術大学建築学科卒業。1986年東京大学大学院修了。現在、日建設計・東京設計部門代表。
水野 吉樹[ミズノ ヨシキ]
水野吉樹(みずの・よしき):1960年愛知県生まれ。1983年日本大学理工学部建築学科卒業。1985年同大学大学院修了。同年竹中工務店入社。現在、竹中工務店東京本店設計部部長。
目次
第1章 みすてられたもの(コンクリートバンザイ!;「大自然」を知って「素材」を活かす;伝統土壁と土ブロック)
第2章 そこいらにあるもの(そこいらにあるものの価値を見立てる)
第3章 うつろいゆくもの(地域素材と伝統技術を活かす)
著者等紹介
山下保博[ヤマシタヤスヒロ]
1960年鹿児島県奄美大島生まれ。芝浦工業大学大学院修了後、1991年独立。釜石市災害復興公営住宅プロポーザル最優秀賞(2013年)、英国LEAF Awards 3部門最優秀賞(2013年)、「バウンダリー・ハウス」で日本建築家協会賞と日事連建築賞(2014年)、ARCASIA 2015で金賞を受賞。1995年の阪神淡路大震災から復興支援を続け、2011年の東日本大震災の復興支援もNPO法人の理事長としてサポートし続けている
山梨知彦[ヤマナシトモヒコ]
1984年東京芸術大学建築科卒業。1986年東京大学大学院修了。日建設計に入社。現在同社常務執行役員、設計部門副統括。建築設計の実務を通して、環境建築やBIMやデジタルデザインの実践を行っているほか、木材会館などを通じて、「都市建築における木材の復権」を提唱している。「日本建築大賞(ホキ美術館)」、「日本建築学会作品賞(NBF大崎ビル)」などを受賞
水野吉樹[ミズノヨシキ]
1960年愛知県名古屋市に生まれ。1983年日本大学理工学部建築学科卒業。同大学大学院理工学研究科建築学専攻修士課程修了。1985年竹中工務店に入社、現在同社東京本店設計部部長。2007年日本建築学会作品選奨「竹中工務店東京本店新社屋」、2008年日本建築学会作品選集「身延山久遠寺参詣者トイレ」、2010年東京建築賞最優秀賞「FLATS東陽」、2013年第16回木材活用コンクール全国木材組合連合会会長賞「富岡八幡宮仮設観覧所・休憩所」、2014年グッドデザイン特別賞(復興デザイン賞)「女川町営運動公園住宅」授賞など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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