出版社内容情報
「本書は、都市分析であり、詩であり、民俗誌である。ここには、ヨーロッパの都市とは根本的に異なる東京を理解するための数多くの鍵がある」(仏ル・モンド紙)
内容説明
路地から路地、記憶から記憶へ、みかんぐみのフランス人建築家が綴る遊歩の軌跡85篇。
目次
道程
フィクション
現実
島から…
島まで
借用
浮世絵
フェードアウト
フロイス21
都市〔ほか〕
著者等紹介
タルディッツ,マニュエル[タルディッツ,マニュエル] [Tardits,Manuel]
建築家、みかんぐみ共同主宰、明治大学特任教授。1959年パリ生まれ。1984年ユニテ・ペタゴジックNo.1卒業。1985年より東京在住。1988‐92年東京大学大学院博士課程在籍(槇文彦研究室)、1995年ICBカレッジオブアーツ教授、2006年より同校副校長。芝浦工業大学、筑波大学、東北大学で非常勤講師を務め、2013年より現職
石井朱美[イシイアケミ]
翻訳家。浜松市生まれ。学習院大学文学部フランス文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kazuhiro Wani
0
東京は線の街という指摘にごもっともと思い、手に取る。 「日本の政治は都市計画を嫌っている」という指摘に目からうろこがでる思い。ステレオタイプで「政治家=公共事業(+ばらまき補助金)」という意識は僕の心のどこかにあったので「何言ってんだ」と一瞬思ったものの、よくよく考えると都市(OR地域)全体を俯瞰した都市計画(コンパクトシティ化とか)が全然進んでいないことに思いが至る。 気づきのヒントが含まれている(けれど半分ぐらい難読な)フランス人建築家の短編集。2014/11/23
在我壷中
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『日本建築は地面に簡素に設えて八百万の神々が宿る自然と人間との和やかで慎ましやかな関係を讃えているので在る』と。そして『異邦人として東京の魔法の森に分け入り其処に生えた新種の草木を一本一本採集しスケッチし目録に加える。これぞ私が理想とする東京の目録、東京の博物画で在る』と。明治維新以来我が国には『近代化』を西欧化と欧米化と今尚事ある毎に『先進国、欧米には』と。そんな今の世界は如何?なのか『日本化する欧州』『円化するユーロ』『日銀化する欧州中央銀行』と著するを識る。自虐史観に今尚在る左翼?戦後進歩的文化人2014/11/19
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