内容説明
ロゼッタストーンや錦絵から、杉浦康平、コールハースのダイアグラムまで、可視化された「時間」のイメージを16のキーワードに沿って採集。また、第一線で活躍するデザイナーらの、「時間」に向き合うデザインを紹介。「時間」を探求する、濃密な一冊。
目次
瞬間
履歴
同時性
速度
一時的
持続
遷移
進化
シークエンス
軌跡
転換
リズム
蓄積
密度
予測
歪める
1 ~ 1件/全1件
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
99
16の指針を出している。写真、図、参考文献が貴重。 建築における時間の取り扱いが勉強になった。対称(symmetry)がないのは残念。可逆(reversible)か非可逆かのいずれかも。周波数(frequency)、位相(phase)があると波動が扱える。音楽、電気、ソフトウェアなど時間を設計する部門の知見も取り入れてもらえると嬉しいかも。シークエンス、リズムがカタカナ語なのが残念。時系列、調子では駄目だろうか。美学の問題かもしれない。2013/05/15
子音はC 母音はA
2
建築畑の人間が半数以上占めており必然的に空間デザインの話が主になる。また情報畑の方もおり知のデザインに関する部分も興味深い。最後の(歪める)の項が総決算的位置づけになっている。どの項も刺激に満ちている。お腹いっぱい。2014/09/18
nrk_baby
1
建築からの視点を中心に様々な時間ー空間論があってよかった。2013/05/31
Matsumoto Kazuya
1
早稲田大学渡辺仁史研究室 時間ー空間研究会のこれまでの研究と共に時間に関する16テーマでまとまった書籍。時間とは何か、空間とは何か。それに対して20人の名だたる豪華メンバーへのインタビューがどれも示唆に富んだ考察が読み取れる。中でも、内藤廣の「遷移」によるデザインの末尾にある時間と空間の考察がある。そこには、時間価値にシフトすれば、空間価値が捏造してきた幻想は砂上の楼閣だったということが分かるはずです。3.11は、それを問うている。のだと。これまで、排除されてきた空間を生産する側の時間軸の再考が必要だ。2013/04/20