内容説明
モダンデザインの青春と事件を証言する大回顧録、待望の邦訳。アール・ヌーヴォーを生み、バウハウス設立を導いた巨人の悲喜劇と信念。五五〇名の登場人物が織りなす壮大なドラマは、臨場感あふれるモダンデザイン創世記。
目次
幼少年時代
画家としてアントウェルペンからパリへ
ふたたびベルギーへ―困難と危機
芸術家としての使命
一八九七年―ドレスデンとベルリン
初期の反響―広がる仕事の領域
ブリュッセルとベルリンの間で
ベルリンの世紀末
ワイマールその一―創造の絶頂期へ
ワイマールその二―決定的な仕事と事件〔ほか〕
著者等紹介
ヴァン・ド・ヴェルド,アンリ[ヴァンドヴェルド,アンリ][Van De Velde,Henry]
画家、インテリアデザイナー、建築家、美学者。1863年、ベルギーの港町アントウェルペンに生まれる。画家を志して王立芸術アカデミーに学び、パリに遊学。1888年、ブリュッセルの前衛芸術家集団「レ・ヴァン」のメンバーに選出され、新印象主義と出会う。1892‐93年、最初の工芸作品「天使の見守り」によって画家から工芸家へと転身。芸術アカデミーの講義をもち、教育者としての活動がはじまる。1894年、自邸「ブルーメンウェルフ」をブリュッセル郊外に設計し、はじめて建築を手がける
小幡一[オバタハジメ]
1949年岡山県生まれ。ドイツ・ダルムシュタット工科大学にてドイツ近代建築史を研究し、日本大学にて工学博士を取得。一級建築士事務所・オバタ建築設計室主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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