内容説明
最前線の演出家、建築家、研究者、プロデューサーが語る、演劇空間と劇場デザインの歴史的系譜、実践のプロセス、都市と劇場の新たな戦略。
目次
第1章 日本の劇場の二〇世紀(総論・劇場は今を生きる;公立文化ホールの劇場機能とその変遷;日本のオペラハウス ほか)
第2章 実践から(社会資本としての地域劇場;元気なホールのつくり方 公立ホールの計画プロセスをデザインする;インタビュー・明確なコンセプトをもつこと/山崎奈保子 ほか)
第3章 次世代へ向けて(インタビュー・広場としての劇場の可能性/伊東豊雄;都市環境における小さな公共建築の未来形―伊東豊雄氏のインタビューをうけて;インタビュー・「柔らかい」劇場空間へ/串田和美 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部
1
2008年時点での注目事例やそこに見出す今後の期待や課題が冷凍保存されている。 「文化ホールがまちをつくる」の時も思ったけど、この手の本は少数の先駆的な例にこれからのホールのありようを期待しすぎている気がしてしまう。文化を取り巻く環境のその後10年を思うと、当時の言葉の中には虚しく宙を舞うものもあるように思う。文化に影響を与える文化以外の要因が大きいからだろうか。2018/08/29
kozawa
0
守備範囲外のことも多かったのでいつも以上に浅めに読んだけどそれでも面白かった。ホールという「ハコモノ」の日本における現状とあり方。これからが楽しみだ2010/11/19