古レールの駅デザイン図鑑

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  • サイズ B5判/ページ数 164p/高さ 19X19cm
  • 商品コード 9784306045286
  • NDC分類 526.686
  • Cコード C3052

内容説明

駅のホームにある上家の構造物の多くは、古レールの再利用によって造られている。実例が残存していて、多くの人の目に触れているにも関わらず、意識されることがなく、記録も極めて少ない。レールとして数十年、上家になってからさらに数十年、レールの製造刻印から100年以上経ったものも多い。この存在に興味をもってから約30年、写真を撮り始めてから約10年、デザイナーとは呼ばれなかった人々のデザイン行為を発掘し、近代化遺産としての記録を残した。

目次

上家の起源、レールの経歴
古レール造の草創期
古レールの構成
ディテール
デザインの痕跡
施工の現場
再利用の価値
所在と衰退
調査の方法
リスト1(片流れ;山型1本脚;山型2本脚;谷型1本脚;谷型2本脚;曲面2本脚;W型2本脚;横断型)
リスト2(駅舎側上家;古レールの駅舎;古レールの跨線橋;古レールの人道橋;道路橋、信号扱所;新幹線用施設;駅名標、給水塔、架線柱、車止め)

著者等紹介

岸本章[キシモトアキラ]
多摩美術大学環境デザイン学科教授。建築家。岸本章設計所主宰。1956年東京都生まれ。1979年多摩美術大学美術学部建築科卒業。1982年東京藝術大学美術学部大学院修了。1982年~85年山下和正建築研究所。1986年~岸本章設計所。1988年~多摩美術大学。日本民俗建築学会理事、日本建築学会会員、道具学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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かやは

9
昔の駅の支柱や、屋根の部分(上家)は古いレールから作られていたらしい。建て替えなどで数は減りつつあるが、ちょっと気にして見てみると、このように作られている駅をたくさん見つけられる。限定された資材を使ってデザインを工夫した先人の知恵に敬意を表してたい。2015/05/17

Tadashi_N

7
古材を綺麗に使い回す伝統技が、都心にも意外にあった。2014/08/08

テキィ

2
デザイナーとすら呼ばれなかった名もなき設計者たち。美しい造形ですね。2009/11/07

Teo

1
鉄道趣味で古レールを探索する分野があるのは古くから知っていた。主にホームの上家の支柱で見られるのだが、それを発展させて古レールで作られた上家の姿を追うとは大した着眼点だ。しかもその網羅度が凄まじい。一体どうやって巡ったのだろうか。写真が白黒な為、古い筈の上家も均質な質感が得られて実に美しい。資料のつもりで買ったがそれ以上の内容だった。2010/11/01

U-G.Kintoki

1
渋い。モノクロ写真で構成されているのがまたいい。意外に都心の駅にも残っているようなので、機会があれば注視してみようと思う。2010/10/12

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