内容説明
二〇〇三年五月、京都近代建築を代表する文化遺産のひとつである関西日仏学館のリノベーションを契機として、「文化をつむぎ文化をつくる」を統一テーマに、日仏両国の識者多数の参加を得て、京都と東京において「日仏都市会議2003」が開催され、数多くの貴重な報告と討論が行われたことは記憶に新しい。本書は、それらの貴重な報告等を長く留め今後の関連研究や事業研究への参考道標とすべくまとめられたものである。
目次
第1部 関西日仏学館(関西日仏学館;関西日仏学館=改修と再構成 ほか)
第2部 近代建築遺産の継承(文化遺産の保護(「新しい建物」の保存が意味するもの;二十世紀のフランスにおける文化遺産の概念の発展 ほか)
建築遺産と都市景観(京都の近代建築=その特質を巡って;京都における近代の建築遺産の保護事例について ほか)
都市景観の保護と現代の創造(都市景観と現代建築遺産=フランスの事例;「真実性(オーセンティシティ)」と「安全性」のはざまで ほか))