内容説明
環境振動とは、地盤や建物など、ある広がりをもってわれわれを取り巻く境界の日常的な振動状態をいう。振動に対する人体反応を中心に、それを取り巻く建物内外の振動環境について、振動源・伝搬経路などを含めながら解説している。また、環境振動は、多種多様な建物が立ち並び人間活動が展開される都市部において深刻な問題を引き起こしやすいことから、建物単体だけでなく建物群としての環境振動についても言及している。
目次
環境振動とは
物理現象としての振動
振動を感じる人体のメカニズム
振動の心理的、生理的、実務・社会的影響
振動感覚特性の定量化
多様な振動源
建物までの振動伝搬
建物の中の振動伝搬
振動の計測
振動の評価
振動の予測と固定
事前対策と事後対策
環境振動の性能設計
都市の環境振動
環境振動チェックリスト
著者等紹介
後藤剛史[ゴトウタケシ]
1966年法政大学工学部建設工学科建築専攻卒業。1969年法政大学大学院工学研究科修士課程修了。1976年工学博士(東京大学)。1978年法政大学助教授。1984年法政大学教授。1986~1989年日本建築学会環境振動運営委員会主査。1989年日本建築学会霞が関ビル記念賞受賞。1999年日本建築学会賞(論文)受賞
濱本卓司[ハマモトタクジ]
1975年早稲田大学理工学部建築学科卒業。1981年早稲田大学大学院理工学研究科博士課程修了。工学博士(早稲田大学)。1990年武蔵工業大学助教授。1996年武蔵工業大学教授(2009年東京都市大学に名称変更)。1999年日本建築学会賞(論文)受賞。2007~2010年日本建築学会環境振動運営委員会主査(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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