内容説明
建築物の耐震的安全性確保は、まさに、防災対策の要である。これまでの震災対策の大きな流れと、耐震構造設計法の国際動向について解説。第1部では、「東日本大震災」に至るまでのわが国の建築物の耐震性確保に重点を置いた「震災対策」の大きな流れを説明し、「東日本大震災」の基本的な内容を説明した後、大震災後の「復旧と復興」について、いくつかの事例を紹介。第2部には、「耐震技術先進国」の日本、米国および「地震大国」の中国との3カ国間で展開した国際プロジェクト「大規模地震被害の軽減に関する共同研究」で得られた諸知見に、その後の国際情勢を加えた解説文を収録している。
目次
第1部 大地震と建物の防災(住居と地震;阪神・淡路大震災とその教訓;建築耐震規準の強化と防災会議;東日本大震災とその教訓;災害復旧、復興の事例)
第2部 耐震構造設計法の国際動向(建築耐震問題の国際的状況と20世紀の建物震害史;日中米の建築耐震設計法;耐震設計例と地震応答の日米比較;上下地震動と日中米の規準での扱い;超超高層建物の耐風耐震設計法と2001年テロ事件)
著者等紹介
嶋津孝之[シマズタカユキ]
1961年東京大学工学部建築学科卒業。1966年同大学院工学研究科博士課程修了(工学博士)。直ちに広島大学工学部の教壇に立つ(耐震構造学を担当)。建築士審査や都市の震災対策などの地域活動を展開。褒賞も多数。現在、広島大学名誉教授、米国ASCEフェローおよび建築審査機関「JEサポート」顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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