目次
序説 仮設建築論
1章 かりそめの美学と仮設文化
2章 仮設文化を支える5つの仮説
3章 永久建築と仮設文化
4章 仮設エレメントの事例
5章 仮設エレメントのデザイン手法
6章 仮設エレメントの適応技術
7章 仮設エレメントのケースステダィ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
鵐窟庵
6
70年代メタボリズム運動の一翼に榮久庵憲司と彼のGKデザインで実験的に行われていた仮設建築の事例研究。まず伊勢神宮や神籬など古来の仮設性の事例を引用しながら、日本の風土や季節が仮設性に適するという理論や歴史から始まり、仮設の要因からマトリクスを描いている。そしてGKデザインの他に黒川紀章や菊竹清訓、大高正人、フラー等国内外の建築家による事例を紹介し、各部材や構法について、さらに実現への法規にも言及している。大阪万博意外にも定期的に全国で博覧会が行われていた当時の時代性が仮設建築を要請していたと思われる。2020/07/19