内容説明
河川の管理と河川空間の利用について、特に普通の日々の河川管理の実際とその基本的なノウハウ、これからの時代の河川空間の利用について述べる。特に、河川空間に利用については、健康・福祉・医療と教育の視点、川のユニバーサルデザインの視点、都市再生における河川空間の視点から事例を示しつつ考察する。
目次
第1章 河川の整備と管理、利用の経過
第2章 河川の整備、管理の実態
第3章 河川利用のルール
第4章 優れた河川利用の事例
第5章 川のユニバーサルデザイン
第6章 今後必要なこと
著者等紹介
吉川勝秀[ヨシカワカツヒデ]
日本大学教授(理工学部社会交通工学科)。工学博士、技術士。1951年高知県生まれ。東京工業大学大学院(理工学研究科)修士課程修了。建設省:土木研究所研究員、同河川局治水課長補佐・河川計画課建設専門官・流域治水調整官、下館工事事務所長、大臣官房政策課長補佐・環境安全技術調整官、大臣官房政策企画官、国土交通省:政策評価企画官、同国土技術政策総合研究所環境研究部長等を経て退職。平成17年度より日本大学教授。慶應義塾大学大学院教授(政策・メディア研究科)(平成15~19年度)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tanakaji
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河川ってわからないことが多い。あまり情報もない。江戸時代から明治、昭和、現代へと治水→利水→環境・治水・利水と政策的に推移してきた。これと並行して大規模な護岸整備、生産拡大人口増による利水から環境への対応と変遷している。一連のダムや河口壁はこのはざまで起きた事象だろう。この一方で親しみやすい水辺空間や生態系の維持といった要素が投入され、この本のあとに河川法が改正されている。河川による付加価値を生むということで自治体や民間事業者への占有許可をあたえている。国の管理から県、基礎自治体へ管理を移行するという。2021/08/01
Wonoken
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河川と人の関わり合いを歴史から読み取り管理・空間利用の今後の在り方について記されていた2021/06/06
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- 和書
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