出版社内容情報
「古典」と聞いただけで眠くなる……そんなあなたにおすすめです!
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』が話題!書評家の三宅香帆さんと、『ブックオフから考える』『ニセコ化するニッポン』など、都市やチェーンストア論で注目を集める谷頭和希さんが、平安文学から江戸文芸まで、教科書に載っている古典をひたすら読みなおして、ふたりでしゃべってみた!
実は生粋の「古典オタク」として知られる三宅香帆さんと、実は高校で古文を教えていたことがある谷頭和希さん。お二人による中高生向け古典教養バラエティー番組「放課後の古典ラジオ」を書籍化!ラジオでお話ししていない作品を大幅に追加!
三宅さんと谷頭さん独自の目線で、学校ではなかなか教わらない「日本の古典のおもしろいところ」を紹介していきます。
本書では古典についてこんなおしゃべりをしています。
『東海道中膝栗毛』 今読むと、本当に「ひどい」作品なんですよね。(谷頭)
『根南志具佐』 実在の人物が登場するのに、内容はかなりヘンテコ!!(三宅)
『竹取物語』 「大喜利」みたいに、お題に対して「次はこういう話はどうだろう」という提案の連続で書き足されていったんじゃないか……(三宅)
『源氏物語』 登場人物全員やばい。おしとやかなアウトレイジですよ。(谷頭)
『蜻蛉日記』 現代で、雰囲気が近いかなと思うのは、女性向け雑誌の投稿欄やWEBの掲示板「発言小町」。(三宅)
『更級日記』 読んでいたら「自分かな?」ってマジで思うんですよね。(三宅)
『方丈記』 正直、「友達作りに何があったんだ、君は」と思いますよ!(三宅)
『徒然草』 兼好のXを人生全体分読まされているような気持ちになりますよねえ。(谷頭)
『枕草子』 これ読んだら、清少納言の前に出るとき、緊張するでしょうね(笑)。(谷頭)
お二人のおしゃべりを読んでいたら、「自分なりに日本の古典のおもしろいところを見つけたい」と思うようになるはず。本書を読んで、ぜひ探してみてください。
<本書でお話ししている古典作品>
『竹取物語』『伊勢物語』『源氏物語』『大鏡』『今昔物語集』『平家物語』『古事記』『土佐日記』 『蜻蛉日記』『和泉式部日記』『紫式部日記』『更級日記』『徒然草』『方丈記』『枕草子』『万葉集』 『古今和歌集』『新古今和歌集』。
話題の「蔦屋重三郎」と江戸文芸『根南志見佐』『東海道中膝栗毛』『奥の細道』も取り上げています。
【目 次】
はじめに
第1章
内容説明
古典をひたすら読みなおして、ふたりでしゃべってみた!『竹取物語』『源氏物語』『土佐日記』『枕草子』『東海道中膝栗毛』『万葉集』etc.「日本の古典って難しい・マジメ・つまらない」と思っているあなたもハマる!?
目次
第1章 江戸文芸のはなし(江戸文化のプロデューサー 蔦屋重三郎;よくわからない話だけど、政治批判も兼ねていた? 根南志具佐 ほか)
第2章 物語のはなし(日本最古といわれる物語は「大喜利」!? 竹取物語;少女漫画の原型がここに 伊勢物語 ほか)
第3章 日記文学のはなし(旅とダジャレとお酒の話がなぜ「文学」になったのか? 土佐日記;『源氏物語』にも影響を与えた平安版「発言小町」? 蜻蛉日記 ほか)
第4章 随筆のはなし(毒吐いて恋して笑った? 枕草子;鎌倉時代のタワマン文学!? 方丈記 ほか)
第5章 和歌のはなし(和歌むずかしそう問題をどうする? 万葉集 古今和歌集 新古今和歌集)
著者等紹介
三宅香帆[ミヤケカホ]
文芸評論家。京都市立芸術大学非常勤講師。1994年高知県生まれ。京都大学人間・環境学研究科博士後期課程中途退学。リクルート社を経て独立。小説や古典文学やエンタメなど幅広い分野で、批評や解説を手がける
谷頭和希[タニガシラカズキ]
都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家。1997年生まれ。早稲田大学文化構想学部卒業、早稲田大学教育学術院国語教育専攻修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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