BL研究者によるジェンダー批評入門―言葉にならない「モヤモヤ」を言葉で語る「ワクワク」に変える、表象分析のレッスン

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BL研究者によるジェンダー批評入門―言葉にならない「モヤモヤ」を言葉で語る「ワクワク」に変える、表象分析のレッスン

  • 溝口 彰子【著】
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  • 笠間書院(2023/06発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 400p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784305709899
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

紀伊國屋じんぶん大賞2023 第1位 『布団の中から蜂起せよ』高島鈴さん応援!



【概 要】

本書は、映画やドラマ、漫画やアニメ、現代アートなどビジュアル要素のある作品を、「ジェンダーの視点」で批評してみようとお誘いする本です。

「なんかモヤモヤした!」「すごくかっこよかった!」といった感想から一歩踏み込んで、「なぜモヤモヤしたのか」「どのようにカッコいいと感じたのか」を言語化してみると、「作品を見る」という体験がもっと豊かになります。



第一部では、それぞれの作品で「セクシュアル・マイノリティの登場人物や同性愛がどのような言動をしているか(what)、どのようなカメラワークで描かれているか(How)」「その背景には何があるのか」などについて、「あっこ先生」と「もえさん」の会話を通して学ぶことができます。

本文内には、専門用語の解説や参考文献の案内があり、ジェンダーやフェミニズムに関する専門的な知識がなくても読み進めることができます。

第二部では第一部のもととなった論文や映画の応援コメントなどを掲載しており、本格的な批評文にも触れることができます。大学などでのレポート作成やSNSでの発信にも役立つでしょう。



本書を読めば、

普段何かを見るたびに感じていた「モヤモヤ」「いいね!」に対して、「そういうことだったのか!」と納得してスッキリするだけでなく、

「いろんな映像作品を見て分析したい!」

「好きな作品をもっともっと応援したい!」

「S N Sで作品批評をしてみたい!」

……と、自分の気持ちを言葉で表現する「ワクワク」に目覚めるはずです。





アメリカ留学中のクィア理論との出会いから、自身のルーツがBLの祖先である「24年組」の「美少年漫画」だと気づいたことがきっかけで、BL論を研究し、映画、アート、クィア領域研究倫理などについて執筆してきた著者による、ジェンダー批評入門講義が始まります!

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・映画『LOVEMYLIFE』で「何が描かれているか」より「どう描かれているか」に注目する

・映画『砂の女』の「女」と「男」という二項対立を揺るがす映像表現とは?

・ドラマ・映画『おっさんずラブ』から差別と偏見の構造を考える

・二人の人間の新しい関係の可能性を探る、漫画『作りたい女と食べたい女』

・世界のLGBT映画史につらなる映画『his』

・ステレオタイプから自由になる、映画『おろかもの』の登場人物たち

・現代アート「サエボーグ」のパフォーマンス

内容説明

BL論を研究し、映画、アート、クィア領域研究倫理などについて執筆してきた著者と、映画、ドラマ、漫画、現代アート…様々な「ビジュアル」作品をジェンダーの視点で読みとく!

目次

第1部 基礎編:ジェンダー批評に一歩踏み出そう(作品に潜む偏見に気づく「いないこと」にされるレズビアンたち;自分の中の「当たり前」を考える「男」と「女」という二項対立;『カップル』のかたちを考えるちまたに溢れる恋愛のテンプレ;現代アートで「身体」をみるエンタメ作品とは別次元の実験の面白さ;モヤモヤを言語化するホモフォビアとミソジニー ほか)
第2部 応用編:アカデミックな批評文を読んでみよう(同じ物語なのになぜレズビアンが疎外感を味わうのか『LOVE MY LIFE』映画版の謎を分析する;『砂の女』再読 レズビアン・リーディングの新たな可能性;BL、ゲイ映画、そして現実のゲイとの関係再考映像化の新たなフェーズの今、あらためて;男性映画人による、シスターフッドを称揚するフェミニスト映画;映画応援コメント)

著者等紹介

溝口彰子[ミゾグチアキコ]
クィア・ビジュアル・カルチュラル・セオリスト。早稲田大学文学学術院准教授(文化構想学部表象メディア論系)。大学卒業後、ファッション、アート関係の職につき、レズビアンとしてコミュニティ活動も展開。1998年、米国ロチェスター大学大学院に留学。ダグラス・クリンプのもと、ビジュアル&カルチュラル・スタディーズ・プログラムで、BLと女性のセクシュアリティーズをテーマにPhD(博士号)を取得。BL論のみならず、映画、アート、クィア領域研究倫理などについて論文や記事を執筆し、複数の大学で講師をつとめた後、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マーブル

12
漫画、映画、そして現代アートを含めたビジュアル作品を、ジェンダーの切り口から批評してみようとお誘いする本。これらは、決して一面からのみでなく、多面的に鑑賞することが可能だ。ことに優れた作品は、より多面的な鑑賞、批評に耐えうる。描写、ストーリー。そこにジェンダーの切り口での批評を加える。俎上に上がるのは例えば安部公房原作の映画『砂の女』。あるいはドラマ化、映画化を繰り返して話題になった『おっさんずラブ』。作家の意図に関わらず、作品に含まれたジェンダー的表現。または、含んでしまった社会的影響を考察する。2023/06/24

die_Stimme

3
BLを読むゲイの方が読むときにどう感じるかというのはたしかに気になるところなので、かなり詳細に論じられていてよかった。「これはゲイが主人公の映画ですけど、単なるゲイ映画じゃなくて普遍的な愛についての映画ですよね」的な言い方は私も、マイノリティが登場する作品の感想を言うために同種のことを言ってしまうことがあったかもしれない。「普遍的」という言葉で自分たちのものにしてしまう傲慢さ。異性愛者の、自分たちも楽しめる作品だから認めてあげるよ、というジェスチャー、それに気づきもしない傲慢さ。気をつけよう。2023/08/15

ykfji

1
普遍的ってなんなんだろうーーーー、って考える。 本の内容はまあ興味深いんだけど、作中でdisってた年配の男性有識者が若い女性にレクチャーするかたちをご自身が取っているのが、ハテナ?という感じだった。だってこれってつまりイマジナリーフレンドで持論を補強してるってことじゃん。なんかそれってズルくない?同意しかねてしまう自分が理由も教えてもらえずに切り捨てられる様な感じがしてモヤモヤした。対話がある様で、ない。 そんなんだったらアカデミックに振り切るか、日記・独白スタイルで良かったやん!2023/11/10

くじらい

1
よい本。2023/06/25

ととととと

0
「アイツがアイツであれば、性別なんて関係ない」普遍的で絶対的な愛を表していて、カプ推し好物の表現だと思うけど、実は「異性愛に戻れる担保」であり同性愛を否定していることを知った。また、同性愛を主題にした作品でもホモフォビアがあることも知った。こうしたことを知ることは、いろいろな作品を多面的に見る一助になった。2024/03/16

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