出版社内容情報
風土記作品論のあらたな可能性を切り拓く!
風土記は、各編者が地域独自の文書として仕上げ、中央へ提出したものであった。そのため、各国風土記の文章には土地の言葉を示そうとする様々な「装い」が凝らされ、そこに文学作品として享受し得る要因が存在する。
まとまった写本が伝わる、常陸・出雲・豊後・肥前・播磨国の風土記を対象に、文字テキストとして神話・説話を検討し、構成・配列意識も含め、文学作品としての意義・価値を位置づける。
内容説明
風土記は、各編者が地域独自の文書として仕上げ、中央へ提出したものであった。そのため、各国風土記の文章には土地の言葉を示そうとする様々な「装い」が凝らされ、そこに文学作品として享受し得る要因が存在する。まとまった写本が伝わる、常陸・出雲・豊後・肥前・播磨国の風土記を対象に、文字テキストとして神話・説話を検討し、構成や配列意識も含め、文学作品としての意義・価値を位置づける。
目次
風土記の成立と性質
第1部 風土記の異伝(『常陸国風土記』国号起源説話考;『播磨国風土記』「一云」「一家云」の用法;『肥前国風土記』佐嘉郡郡名起源説話の特質―異伝記載の意図を考える)
第2部 風土記の作品世界(『常陸国風土記』「風俗諺」の記載意義;『常陸国風土記』倭武天皇の時代認識;『常陸国風土記』多珂郡「サチ争い」説話の意義 ほか)
第3部 風土記神話の文学性(風土記の異類婚―始祖を語る“型”;『常陸国風土記』香島郡「事向」の文脈;『出雲国風土記』の「御祖命」―仁多郡三津郷を中心に ほか)
終章 風土記の装いと記事配列意識
著者等紹介
谷口雅博[タニグチマサヒロ]
1960年9月、北海道生まれ。1991年3月、國學院大學大学院文学研究科博士課程後期所定単位修得退学。2009年7月、博士(文学)取得(國學院大學)。國學院大學文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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