文学はなぜ必要か - 日本文学&ミステリー案内

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  • サイズ A5判/ページ数 278,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784305707840
  • NDC分類 910.2
  • Cコード C0091

出版社内容情報

古事記から高村薫、伊藤計劃まで。
日本語の文学の流れを、言葉とはどういうものかから導き、各時代の名のある作品、作家を取り上げ、そのおもしろさを述べながら、それぞれの時代背景に迫る。そしてその作品が、なぜ書かれたか、なぜ要求されたかも考えていく、新しい
日本文学史。

【(略)このようにして、文学がなぜ必要なのかを考えていきたい。
 方法としては、言葉とはどういうものかという問いに向き合うことから文学を導き、各時代の名のある作品、作家を取り上げ、最初にその時代がどういうものかを述べ、時代によって文学が異なることを具体的にみて、そのおもしろさを述べながら、その時代にはどういうことが問題になっていたか、それぞれがなぜ書かれたか、なぜ要求されたかなどを考えていくことにしたい。そのように考えていくことで、日本語の文学の流れもわかるようにしたいと思っている。】...「序」より

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【著者略歴】
古橋信孝(ふるはし のぶよし)
1943年東京生まれ。東京大学大学院博士課程修了。博士(文学)。武蔵大学名誉教授。
『古代和歌の発生』(東京大学出版会、1988年)、『神話・物語の文芸史』(ぺりかん社、1992年)、『古代都市の文芸生活』(大修館書店、1994年)『和文学の成立 奈良平安初期文学史論』(若草書房、1998年)、『平安京の都市生活と郊外』(歴史文化ライブラリー、吉川弘文館、1998年)、『物語文学の誕生 万葉集からの文学史』(角川叢書、2000年)、『誤読された万葉集』(新潮新書、2004年)、『日本文学の流れ』(岩波書店、2010年)ほか。

【目次】

一 言葉の表現とはどういうものか
 1 言葉とはどういうものか
 2 言葉と社会、個人
 3 社会(観念)の原型
 4 言語表現の美とはどのようなものか
二  文学はどのように始まったか
 1 文学の母胎
 2 文学の発生
 3 文学はなぜ生まれたのか
三  八世紀になぜ書く文学が登場したか
 1 古事記はなぜ書かれたか
 2 日本書紀はなぜ書かれたか
 3 万葉集はなぜ書かれたか
 4 和歌とはどのような詩か
四  古今和歌集はなぜ編まれたか
 1 漢風文化から和風文化へ
 2 古今和歌集の時代
 3 古今集はなぜ編まれたか
五  竹取物語はなぜ書かれたか
 1 物語文学の登場
 2 竹取物語はどのように成立したか
 3 竹取物語はなぜ書かれたか
六 源氏物語はなぜ書かれたか
 1 源氏物語の時代
 2 源氏物語はどのように成立したか
 3 源氏物語の物語論
 4 源氏物語はなぜ必要だったか
七  今昔物語集はなぜ書かれたか
 1 説話文学とはどういうものか
 2 今昔物語集の時代
 3 今昔物語集はなぜ物語なのか
 4 今昔物語集はどのような世界を書いているか
八  平家物語はなぜ書かれたか
 1 中世という時代
 2 平家物語の語ろうとしたもの
 3 なぜ語り物を書くのか
九  徒然草はなぜ書かれたか
 1 徒然草の時代
 2 徒然草はなぜ書かれたか
 3 後の『徒然草』の評価
一〇  元禄期の文学
 1 近世という時代
 2 元禄という時代
 3 井原西鶴の浮世草子はなぜ書かれたか
 4 近松門左衛門は浄瑠璃をなぜ書いたか
 5 松尾芭蕉は『奥の細道』をなぜ書いたか
一一  近代はどう表現されてきたか
 1 近代とはどういう時代か
  近代を準備した幕藩体制
  近代が受け継いだ文化
  近代における自己
 2 近代の探偵小説
  世界最初の探偵小説
  日本最初の探偵小説
  江戸川乱歩と夢野久作
  小栗虫太郎『黒死館殺人事件』
  推理小説はなぜ必要か
 3 第二次世界大戦後の推理小説
  終戦直後のミステリー
  香山滋『海鯰荘奇談』と橘外男『青白き裸女群像』
  橘外男『青白き裸女群像』
  横溝正史―僻地を書く
  松本清張―戦後と旅
  森村誠一『人間の証明』
 4 現代の推理小説
  髙村薫『マークスの山』
  警察小説の流行―堂場舜一『雪虫』
  佐々木譲と横山秀夫
  黒川博行『悪果』
  翻訳物
一二  現代とはどういう社会か
 1 管理される知
 2 伊藤計劃の語る近未来
 3 ゲーム世代の原風景
終章 文学はなぜ必要か
[私の戦後史]
後書き
構成順 キーワード細目
キーワード索引
和歌・誹諧索引
索引[書名・人名・雑誌名]

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

放蕩長男

7
堀江さんと成毛さんの対談で、歴史上、文学は生産活動の余剰分から生まれたものであり、まず優先されるべきはサイエンスなのである、と言う下りがありました。本当にそうなのでしょうか。そもそも文学が存在する意味とは、何なのでしょうか。単なる物語として、芸術として楽しむことしか、価値がないのでしょうか。長年文学の世界におられた古橋信孝さんが、日本文学の歴史を辿りながら、どうして人は物語を書いてきたのか、語ります。文学は、おもしろいのだ。そんなメッセージが、情熱と共に伝わってくる一冊でした。2016/08/21

読書実践家

5
文学を網羅し、その必要性について述べる。当時の時代情勢を踏まえて見事に述べる。2016/01/06

田中峰和

3
八世紀に誕生した古事記と日本書紀、万葉集にさかのぼり、文学の発生を論じる。歴史と和歌だけの時代から、ようやく物語が誕生したのは十世紀半ばの竹取物語。しばらく後に源氏物語が生まれ、土佐日記などの平仮名文学が成立する。中世文学として平家物語によって仏教の無常観が表現された。近世は元禄の西鶴と近松、芭蕉など極めて簡単な紹介。近代への思い入れが強いのか全体の3割を割く著者だが、探偵小説の蘊蓄が続く。コナン・ドイルなど探偵を職業とする小説も日本では刑事が主人公にならざるを得ない。純文学の紹介が一切ないのが寂しい。2016/02/27

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0
★★★★★2024/06/28

0
何が言いたいか分からなかったような。記憶に残ってない

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