“狂気”と“無意識”のモダニズム―戦間期文学の一断面

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“狂気”と“無意識”のモダニズム―戦間期文学の一断面

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  • サイズ B6判/ページ数 331,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784305706829
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0093

内容説明

戦間期(一八一八~三七年ごろ)の文学にみられる“狂気”と“無意識”の表象を分析することによって、“脱近代”としてのモダニズムの様態を解き明かす。

目次

近・現代文学史における戦間期モダニズムの心理描写―“自然科学的心理観”と“心身”の観点から
第1部 “自然科学的心理観”と“心身”の文学(明治期における“自然科学的心理観”と文学;“狂気”に関する戦間期以前の“科学”と文学;戦間期の“精神科学”と身体・無意識・病理)
第2部 戦間期モダニズム文学と“狂気”の表象(モダニティとしての“狂気”の再発見―中村古峡作品及び『変態心理』記事を中心に;方法としての“狂人の一人称語り”―芥川龍之介「河童」;“人格”の異常と表現行為をめぐる物語―川端康成「或る詩風と画風」)
第3部 モダニティとしての“無意識”と“心身”(他者の心理を“科学”的に“探偵”すること―江戸川乱歩「D坂の殺人事件」「心理試験」;“無意識”という機構、支配される自己―横光利一「機械」;「象徴」による無意識の表象―川端康成「水晶幻想」;時間と空間の中の“心身”―横光利一「時間」;物理的現象としての“心”―横光利一「雅歌」;脱近代・反理性としての戦間期モダニズム)

著者等紹介

小林洋介[コバヤシヨウスケ]
1977年、埼玉県生まれ。2008年3月、上智大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。2011年9月、博士(文学)取得(上智大学)。現在、実践女子大学、上智大学、千葉大学等非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mstr_kk

9
日本の戦間期モダニズム文学は、身体と心理とが不可分な「心身」として人間を把握し、だからこそ狂気と無意識を主題にした。そのような基本認識のもとに、横光利一や川端康成などの作品が論じられていきます。すばらしくロジックがクリアで、展開に無理がない。頭のいい書き手だなあと感嘆しました。2020/08/25

ハチアカデミー

9
狂気・無意識という、精神的なものを描いた文学作品を論じた一冊であるが、むしろその土台造りとして調べたであろう、同時代の精神病関係書籍の紹介が為になる。最先端医学として、科学として精神病が紹介され、それらを素材に芥川や川端、乱歩に横光らが小説世界を作っていったという指摘は面白かった。本書におけるモダニティとは、文体や技法ではなく、そんな当時の科学的知見を利用した作品群なのであろう。また、中村古峡という人物を知れたのも有り難し。「心身」をテーマに、未知の作家・作品を掘り起こしてほしかったというのは我が儘か。2013/06/09

とっちん@封印されし右腕

0
特に興味をひかれたのは横光利一の「機械」についての章。その小説という枠、その中におかれた登場人物の語りという枠。これらの相関関係を、テクストを通し明らかにしていく過程で、これまでにない新しい側面が呈されるのである。

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