内容説明
古典は固定したものではなく、これからもいくらでも塗り替えられる。文学史は自明のものではなく、常に変化していく。
目次
第1章 『伊勢物語』大島本奥書再読
第2章 『竹取物語』の和歌―不定形なテキストの矛盾
第3章 『大和物語』瞥見―「人の親の心は闇にあらねども」を中心に
第4章 『土佐日記』の和歌の踪跡
第5章 定家本としての『枕草子』―安貞二年奥書の記主をめぐって
第6章 和歌史の中の『枕草子』
第7章 和泉式部の歌の方法
第8章 “『源氏物語』の作者は紫式部だ”と言えるか?
第9章 “非在”する仏伝―光源氏物語の構造