内容説明
鎌倉・南北朝時代の歌僧。出家後、二条為世に師事、二条家歌学を再興。為世門下の和歌四天王の一人に数えられた。二条良基の質問に答えた『愚問賢註』等を残す。その和歌は典雅端正、温和な歌が多く、当代、室町時代以降の多くの歌人たちが見習うべき手本とされた。その代表作を厳選して紹介。各歌には現代語訳をつける。振り仮名つきで読みやすい丁寧な解説つき。歌人略伝・略年譜を付し、それぞれの歌人についてより深く知るための読書案内付き。
目次
あらたまの春立つ今日の
玉島やいく瀬の淀に
鴬の声よりほかは
影映す岩垣淵の
見るままにさざ波高く
立ちならぶ花の盛りや
初瀬山桜に白む
山里は訪はれし庭も
世の中はかくこそありけれ
咲きにけり八十宇治川の〔ほか〕
著者等紹介
小林大輔[コバヤシダイスケ]
1969年静岡県生。早稲田大学大学院満期退学。現在、早稲田大学本庄高等学院教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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