内容説明
近世語研究は、日本語学研究に、日本文学研究に、何をもたらすのか。研究者ごとにさまざま異なろうとする、近世の言語文化の「像」。それらをすりあわせるべく、「新鮮で見晴らしのよい」眺望を提示する。
目次
第1部 文法史の面から捉え直す近世語(時代を超えた言語変化の特性―動態の普遍性を考える;現代語からみた江戸語・江戸語からみた現代語―ヨウダの対照を中心に;時間的・空間的比較を軸にした近世語文法史研究―ソレダカラ類の語彙化を例として;条件表現からみた近世期日本語の景観―『方言文法全国地図』と国語史・近世方言文献の対照から)
第2部 言語生活の面から捉え直す近世語(日本語の歴史的研究と変異形;節用集と近世社会;「近世通行仮名表記」―「濫れた表記」の冤を雪ぐ;問いの共有―文学研究と言語研究の架橋へ)
著者等紹介
金澤裕之[カナザワヒロユキ]
1952年生。横浜国立大学教育人間科学部教授。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)
矢島正浩[ヤジママサヒロ]
1963年生。愛知教育大学教育学部教授。東北大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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