内容説明
高見順は生涯を通し、どのように文学を考え、その理論を深化させていったのだろうか。生涯と作品、思想を追うことで、高見順にとっての「文学」を問う。「最後の文士」と呼ばれた高見順の作家性に光をあてる書。
目次
序論(主題について;叙述について)
第1章 選ばれた文学(自我の確立と文学;アナーキズムと前衛文学 ほか)
第2章 現実としての文学(「故旧忘れ得べき」―昏迷する世界;「不安の時代」と反リアリズム ほか)
第3章 戦争と文学(「文学非力説」;「大東亜戦争」の下で ほか)
第4章 思想としての文学(思想としての文学;「文学的現実」について ほか)
第5章 生としての文学(アナーキズム―「生の拡充」としての文学;生としての文学―「いやな感じ」)
著者等紹介
小林敦子[コバヤシアツコ]
1978年、北海道生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。現在、京都大学大学院文学研究科非常勤講師。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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