内容説明
王権論や天皇制論の議論のなかで見過ごされてきた皇女・女院という女性たちに注目し、改めて物語研究の側から、「天皇家」の問題などを考えていく。平安から数百年続く物語の歴史を相手に、歴史とは違う物語独自の意識を探り、王朝物語生成の意味を考える書。
目次
序章 王朝物語とは何か―王朝物語及び「皇女」の定義、「皇女」を研究する意図
第1章 平安王朝文学における「皇女」
第2章 中世王朝物語における「皇女」―『いはでしのぶ』を中心にして
第3章 「天皇家」における女性の役割―「斎王」と「后」
第4章 王朝物語享受の一端―『源氏物語』「梅枝」巻から
終章 「皇女」のあり方と「天皇家」
著者等紹介
勝亦志織[カツマタシオリ]
1978年静岡県生まれ。2001年静岡大学人文学部卒業。2008年学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程修了、博士(日本語日本文学)。現在、学習院大学文学部日本語日本文学科助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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