内容説明
五代将軍綱吉の側用人、吉保を軸に江戸文化がみえてくる。フィールドワークと膨大な史料を読み解いた悉皆調査ではじめて捉えた等身大の吉保像。
目次
はじめに 知の地殻変動が始まった
第1章 六義園の設計プランナーは誰か
第2章 六義園の心とは
第3章 吉保の文化創造を支えた女性たち
第4章 吉保の文化創造と賢人たち
第5章 伝説の嵐の中で
第6章 歴史的に見た柳沢吉保
著者等紹介
島内景二[シマウチケイジ]
1955年、長崎県に生まれる。1979年、東京大学文学部国文科卒業。1984年、東京大学大学院博士課程修了。現在、電気通信大学総合文化講座教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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diet8
1
期待していた内容と違う。期待していたのは、柳沢吉保個人の史実であった。が著者は歴史学者でなく文学評論家と言い、吉保に関するフィクションの文芸、それも新田次郎などかなり最近作成された文芸に関する個人的感想文が多い。●思いと史実の境界が不明瞭で、突き止める様子もない。●綱吉母の出身は諸説あるが、八百屋の娘と断定形で書き、根拠や別説など書かず。●徂徠、光圀の生没年の西暦が一年誤り。●経歴も博士課程修了は、満期退学。細かいところだが。後書で充電期間数年ぶりの執筆時間をかけた単行本というわりに、やっつけ感がある。2017/01/28
kucucu
0
吉保本人というより取り巻く文学者や儒教学者の話がメインなので、タイトルから期待する内容とは若干ズレがある感じ。2017/08/01
ut_ken
0
吉保の、綱吉政権における文治(文化)政策の担い手として、また自身の文化人としての姿を著わした本