内容説明
古今東西の書物に自在に遊び、知られざる’50年代以後の古書籍研究情況を熱く語る、名随筆集。
目次
1 和本を尋ねて(「伊地知牒」の手習い訪書(昭和三十四、五年)
島原松平文庫―和歌史研同人初期の訪書(昭和三十年代後半) ほか)
2 昔の庭(点鬼簿(面影に顕つ)
昔は今(au temps jadis))
3 折々の手帳(物差し頌―書誌の予祝具;美福門院加賀と隆信―芹沢〓(けい)介『極楽から来た』の挿絵 ほか)
4 玩物喪志記(装飾料紙本(詠歌大概(中院本))
雛本(ミニチュア)(雛本古筆絵鑑) ほか)
5 戸越だより(臨池所感―館長就任;エージェンシー問題と韓国所在図書調査と ほか)
著者等紹介
松野陽一[マツノヨウイチ]
昭和10(1935)年東京神田生まれ。25(1950)疎開先から帰京。27(1952)心内膜炎にて長期療養。34(1959)早大国文科卒。49(1974)東北大学に赴任。63(1988)国文学研究資料館に転任。平成3(1991)大動脈弁置換手術。身体障害者証(一級)交付。9(1997)国文学研究資料館長。現在に至る
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