内容説明
日本人はどのように旅を文学まで高めたのだろうか、かぐや姫から後深草院二条まで平安鎌倉時代の作品から女の旅を辿る。
目次
第1章 異次元の旅人―かぐや姫
第2章 “色好み”の流浪―小野小町の運命
第3章 旅の造型―『伊勢物語』東下りと勅撰集
第4章 船旅―紀貫之と女性仮託
第5章 少女の旅とその後―孝標女『更級日記』
第6章 さすらいの造型―阿仏『うたたね』
第7章 呪縛からの解放―後深草院二条『とはずがたり』
著者等紹介
今関敏子[イマゼキトシコ]
川村学園女子大学人間文化学部日本文化学科教授。専攻は日本文学。学際的・比較的見地からも日本文学を論じてきた。1990年度サンパウロ大学客員教授。帝塚山学院大学教授等を経て現職
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