内容説明
体系的に学ぶ古典文学を研究するための、書誌と文献の基礎知識。
目次
古典作品の原典復原―『土左日記』の場合
古典本文と孤本
古典作品と錯簡―『更級日記』の場合
古典作品の本文の混乱
装幀の歴史と種類
古典作品の本文異同1―編集過程における異同
古典作品の編集
古典作品の本文異同2―享受過程における異同
古典の本文と奥書
奥書の諸相
消息・贈答と詠歌
歌会と詠歌
詠草と色紙
著者等紹介
橋本不美男[ハシモトフミオ]
1922年8月15日、東京に生まれる。1944年9月30日、日本大学法文学部文学科(国語国文学専攻)卒業。宮内庁書陵部図書調査官、早稲田大学教授を歴任。1991年12月25日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinaba
0
恥ずかしながら「原典」に思いを至らせたことがなかった。教科書やその他古典の引用を見ても特に疑問もなく受け取っていました。写本に系統樹があること、装丁の問題で順序にすら疑義が生ずること、その他ひとつひとつ、原典への道のりを丁寧に解説してくれる。勉強になりました。その時代の古典研究者のつけた奥書が今の古典研究者の貴重な資料となる流れだとか、面白いな。2012/11/23
酔花
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勉強2011/07/13
Yoshaki Kimura
0
我々が現在目にしている古典文学作品は、いかなる原典を持つのか。そこに迫る方法論の整理。2011/01/10