内容説明
漢字とヤマトコトバの衝突。書かれた結果を分析するのではなく、口承から書記されたものを読む手前で、その書かれ方自体を問う。書かれつつある渦中に焦点を合わせ、漢字とヤマトコトバのぶつかり合いから生じる歪みの断面を切り取る。
目次
1 漢字で書くこと(文字の衝撃;文章史から見た法隆寺幡銘と薬師像光背銘―七世紀金石文の作成年代に関して ほか)
2 書くことの方法(定型と文字の間;文字とうた―書くことの文学 ほか)
3 人麻呂歌集の表記(人麻呂歌集略体歌の表記の特性;人麻呂歌集略体表記の離陸―和語の語序に即して書くこと ほか)
4 文献目録(上代の文字表記関係研究文献(論文篇;単行書篇)
上代文字資料集成文献)
著者等紹介
西条勉[サイジョウツトム]
1950年生まれ。専修大学教授
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