内容説明
平安時代中期、すなわち道綱母の時代から紫式部・清少納言の時代、韻文では後撰和歌集から拾遺和歌集の時代にかけての文学を、その作者と作品、そして創造の基盤である時代の文化と歴史について、さまざまな原典から多面的に考察する研究の方法を提示する。
目次
花山院の生涯(出生と家系;生いたち;即位時代;退位時代;その和歌;関係系図 略年表)
花山院と清少納言(花山院のこと;花山院と公任;道綱母の愛憎;道綱母の気質;右大将道綱の母;清少納言の時代;紫式部と清少納言;枕草子の特質;枕草子の美意識と体験;枕草子の享受)