内容説明
日本文学における琉球文学の位置づけ、「オモロ」「琉歌」研究の方法、著者の研究の中心であり、今日のオモロ研究の水準を示した『おもろさうし』論など、従来の説を深化させるとともに、新たな課題を投げかける、19本の論考を収録。
目次
1 琉球文学総論(琉球文学総論;琉球文学の位置づけ;琉球文学研究の課題)
2 『おもろさうし』論(『おもろさうし』概説;『おもろさうし』の世紀―歌謡が語る琉球の中世;王と王権の周辺―『おもろさうし』にみる;地方おもろの地域区分;『おもろさうし』にあらわれた異国と異域;『おもろさうし』における航海と船の民俗;神女と白馬と馬の口取り;『おもろさうし』における踊りを意味する語「より」について;おもろのふし名ノート;「王府おもろ」五曲六節の詞章について;おもろ理解と「御唄」「神唄」「神歌」の関係;座間味景典の家譜―『おもろさうし』・『混効験集』の編者;『おもろさうし』を読み直す)
3 琉歌論(琉歌の世界;恋の琉歌;『疱瘡歌』解説)
著者等紹介
池宮正治[イケミヤマサハル]
1940年(昭和15)生。琉球大学名誉教授。1964年、早稲田大学第一文学部卒業。1967年、同大学大学院文学研究科修士課程修了。同年、琉球大学法文学部助手、のち教授。2006年、定年により退職。沖縄文化協会賞(1980年)、伊波普猷賞(1996年)、東恩納寛惇賞(2014年)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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