出版社内容情報
高岡市万葉歴史館[タカオカシマンヨウレキシカン]
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内容説明
若き家持の歌を「虚」や「もの学び」の視点から捉え、紀女郎との相聞や妻坂上大嬢へ贈った相聞長歌、また、いわゆる「歌日誌」冒頭の補遺部分に見える歌など、越中国守以前の家持を考える重要な歌を取りあげる。さらに若き家持の歌が「おもて歌」とされていた家持歌享受の実態も解明する。
目次
大伴家持の「虚」
大伴家持のもの学び
大伴家持と紀女郎との贈答歌の表現
大伴家持と坂上大嬢、夫婦愛の軌跡―『万葉集』巻八相聞長歌を中心に
「歌日誌」の序奏―巻十七冒頭補遺歌群中の家持
大伴家持の工夫―越中守以前の表記から
家持の“おもて歌”―家持歌の享受史