内容説明
家持が愛した「布勢の水海」をはじめとして、『万葉集』にうたわれた富山の地をめぐる後世の動き、富山県ゆかりの文学と『万葉集』との関わり、ラフカディオ・ハーンと山田孝雄という二人の人物も取りあげ、文学とかかわり続ける富山を紹介する。
目次
越中万葉の意義
氷見市布施の円山と「大伴家持千百年祭」
立山はなぜ歌枕にならなかったのか―『萬葉集』享受研究の一助として
富山の古典文学―「武士の物語」と「俳諧」を中心に
小泉八雲と万葉集―遺作「天の河縁起」にみる山上憶良の七夕歌の享受を中心に
山田孝雄博士と萬葉集について