内容説明
歌われた自然・人・ことばを手がかりに、歌集としての構成や配列の美しさなども視野に入れ、万葉集が内包する古代人の考え抜いた美を探る。
目次
万葉集の「美」について
「天離る夷」考―都の美と夷の情と
ことばの「美」 序詞―用語「序」の発見をめぐって
さびしからずや道を説く君―天平感宝元年の家持をめぐって
女歌の美―大伴坂上郎女の言葉
藤波の美の誕生―大伴家持「布勢の水海」遊覧歌
風土の美をうたう
天象の美
赤人・ことばの美的整斉
大伴家持の美―巻十九巻頭越中秀吟
萬葉集古写本の美―藍紙本萬葉集について