内容説明
万葉びとは、どのようなことに「時」を感じとっていたのだろう。自然のうつろい・肉体の変化・心のうつろい等々、万葉びとの「時」の感性を検証することで現代人が見失っている大切にすべきものは何かを教えてくれる。気鋭の研究者12人の書下ろし論文集。
目次
年・月・日―万葉集の時間
万葉びとの春・秋
冬の「月を詠む」―家持「雪月梅花を詠む歌」覚書
万葉びとの心性から見た昼夜のけじめ―一日の意識をめぐって
家持の朝―「朝に日に」「朝な朝な」の表現を中心に
夜をうたうこと
万葉集の「過去」「現在」「未来」
『万葉集』における「時」の表現―動詞基本形の用法を中心に
万葉びとの通過儀礼―イザナキの命とイザナミの命の神話から
古代の水時計と時刻制
万葉びとと時刻―奈良時代時刻制度の諸相
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