内容説明
古代末期から中世にわたる軍記物語のアラカルト。『保元物語』後白河院御即位の事他3篇・『平治物語』信頼信西不快の事他5篇・『平家物語』祇園精舎の事他13篇のなじみ深い作品で歴史と文学の架け橋としての軍記物語の面白さに読者を誘う。本文は読み易さを考え、歴史的仮名遺いに統一し、句読点、会話の鉤括弧などを適宜施し、全ての漢字に読みを付す。頭註は本文の難解な語句、人名、地名などについて簡明に記し、読み方の参考となる諸本の異同も明記。
目次
保元物語(後白河院御即位の事;新院御所各門々固めの事付けたり軍評定の事 ほか)
平治物語(信頼信西不快の事;義朝青墓に落ち著く事 ほか)
平家物語(祇園精舎の事;妓王事 ほか)
天草版平家物語(平家の先祖の系圖、また忠盛のうへの譽れ云々(殿上闇討)
三位入道の嫡子仲綱、馬故に面目を失はれたによつて云々(競) ほか)
著者等紹介
榊原邦彦[サカキバラクニヒコ]
朝日大学教授
伊藤一重[イトウカズシゲ]
豊田工業高等専門学校教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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