出版社内容情報
【目次】
内容説明
両親の借金のかたとして、伯母の屋敷で召使い同然にこき使われるジェルーシャ。持参金も消え、もはや結婚の望みもないが、一挙手一投足が監視される生家を離れた港町の暮らしは、初めての自由の味を教えてくれた。そんなある日、彼女は町の海軍病院で少女時代の命の恩人に再会する。精悍な軍医に成長した彼は、恩返ししたいと懇願するジェルーシャに優しく微笑み、思いがけない提案をして―
著者等紹介
琴葉かいら[コトハカイラ]
大阪大学文学研究科修士課程修了。大学院で英米文学を学んだあと、翻訳の道に入る
ケリー,カーラ[ケリー,カーラ] [Kelly,Carla]
大学でラテン・アメリカの歴史を学ぶ。歴史的な興味から、西部開拓時代を舞台にした短編を執筆したのち、英国摂政期のロマンスを手がける。執筆活動の傍ら、今も歴史の研究を続けている。RITA賞を2回受賞するなど、権威ある賞の受賞歴も多数。さまざまな階級の人々の暮らしを温かな目線で描き、圧倒的な支持を得ている。大学教授を引退した夫とともにアメリカのユタ州に暮らす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さとちゃん
5
原題は"A Naval Surgeon to Fight for"、琴葉かいら:訳。1805年のプリマスが舞台。当時のイギリスは現代日本人からは想像するしかない階級社会。その中で紳士階級から落っこちかけているヒロインと、平民である海軍医のヒーローはどうやって結ばれるのか、ハラハラしながら読みました。上流階級夫人の自己顕示欲塗れの負傷兵(士官に限る)への差し入れとか、海軍の強制徴兵の描写とかも、当時の様子が感じられてよかったです。2026/09/01
Roca
4
著者の十八番ともいえる、ナポレオン戦争期の海の男と諸事情により不遇な立場にある紳士階級のお嬢さんのお話。ヒーローは海軍医ゆえ、あとがきにもあったようにヒストリカルな戦時ロマンスにして医療ロマンスとも言える内容だけれど、それだけにはとどまらない、時代を超えた戦争による生と死の生々しさがしっかり描かれているのがカーラ・ケリーのすごいところ。そして彼女の生み出すヒーローとヒロインは本当にいつも魅力的。最新作も安心・安定のカーラ節だった。2026/08/17




