出版社内容情報
【目次】
内容説明
一九九五年冬。大学時代の恩師である安宅先生に誘われ、僕は雪山奥深くの館にやってきた。マニアの間で伝説的存在の建物「百窓」を復元したもので、そのお披露目会だという。他にも文化研究者や特撮関係者など百窓に縁深い人間が集められたが、二日目の朝、そのうちの二人が死体で見つかる。体には拷問を受けた痕が。僕と先生は調査に乗り出すが惨劇は止まらず…。異彩を放つ、偏愛・館ミステリー!
著者等紹介
歌田年[ウタダトシ]
東京都八王子市生まれ。明治大学文学部文学科卒業。出版社勤務を経てフリーの編集者に。在職中は大手模型雑誌などを手がける。『紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人』で第18回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
493
2月初っ端は微妙な読書で幕開け。あとがきで著者自身語っているように、明確に書きたいことがあったのだろう。書きたいという願望を軸に組み立てた結果、渋滞するばかりで題材を輝かせられなかったみたいな、シンプルな力量の無さ。この事件は百窓以外の建造物でも起こりえるというのが一番致命的で、頁数が少なく、関係者への聞き込みらしき場面もないため、解決編に意外性もへったくれもなく、そんな早い段階で怪しまれてた人が本当にそのまま犯人かい!とガッカリ。ビデオ交換のくだりは読者にどういう気持ちになってほしかったのだろう。2026/02/01
annzuhime
28
かつて存在した百窓。1995年に新百窓として再建された。そのお披露目会に集められた面々。そのうちの2人が、死体で見つかる。偏愛ぶりが見事。1日目のダラダラ感が少し読みにくかったが、その後のやり取りは面白かった。ラストも一筋縄ではいかず、もしかしたらシリーズ化するのかなとも思わせる余韻。百窓を検索してみたけど、私もLEGOに見えました。2026/05/07
よっち
22
1995年冬。ある雪山奥深くの館に招待された元大学生の小早川と安宅先生が不可解な連続殺人事件に巻き込まれていくクローズドサークル館ミステリ。マニアの間で伝説的存在の建物「百窓」を復元したお披露目会に百窓に縁深い人間が集められる中で、そのうちの2人が死体で見つかり、先生を探偵役に小早川がサポートする形で調査に乗り出すものの、その後も惨劇が繰り返されていくストーリーで、当時を思い出すような小ネタには懐かしくて、パズルを組み上げていくような先生の推理も明確で、謎を残した彼女との対決もこれからあるんでしょうか…。2026/03/09
kei-zu
16
物語の舞台は1990年代半ば、サブカルチャーとして60~70年代の子供番組が振り替えられた時期である。日本経済の勢いがあったこともあり、「百窓」と呼ばれる前衛的な建築物(住居)が再建されたという説明は(それなりに)説得力がある。登場人物たちによるオタク知識の応酬が当時の雰囲気を出してます。とはいえ、本書の執筆は今世紀に入ってからなので、当時の社会情勢等には注釈が入ります。「ビデオテープはテープ状なので、巻き戻さないと内容が確認できない」旨を説明しなければいけないとは。2026/07/15
だるま
16
一時期、新人を中心に皆が争う様に書いていた「奇妙な館ミステリ」。やっとその熱が冷めたかと思ったら、久々出ましたな、百の窓がある建物だって😅。四角い壁の側面に縦横五つの丸い窓。それで二十五。それが四面で百窓。計算は合ってる😄。その建物のお披露目会に集まった者達の間で連続殺人が起こる。普通なら緊張感が走る筈だが、あちこちに挟まれる1990年代のオタクネタのせいで、怖さは薄れ全体的に中途半端だった。この軽さを面白がる人もいるだろうが、年輩の身としては「何か違うんだよなあ」と思ってしまった。もう読まないかな。2026/03/07
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