出版社内容情報
【目次】
内容説明
藁葺きの家並みが美しい英国南西部の海辺の村で起きた殺人事件。殺されたのは村の名物パブ〈ホワイトハート〉の店主で、裸で縛られ、頭に王冠を戴くように牡鹿の枝角が括りつけられていた。刑事ニコラは都会の組織犯罪部から転属早々、新米巡査と事件解明に奔走するはめになるが、被害者と村の住人の隠された“顔”が暴かれてゆくなか、百年前もこの地で鹿角を用いた連続殺人があったことが判明し―
著者等紹介
チブナル,クリス[チブナル,クリス] [Chibnall,Chris]
BAFTA(英国アカデミー賞)、王立テレビ協会賞など数々の受賞歴に輝く脚本家・エグゼクティブプロデューサー・劇作家。代表作のドラマ『ブロードチャーチ~殺意の町~』はイギリス国内で非常に高い視聴率を記録し、社会現象とも言える人気を博したほか、アメリカ・フランスでリメイクされた。フランスの国際テレビ映像フェスティヴァル(FIPA)名誉賞、アメリカの権威あるピーボディ賞を受賞。エッジヒル大学とシェフィールド・ハラム大学から名誉博士号を授与されている。本書(原題Death at the White Hart)は小説デビュー作
林啓恵[ハヤシヒロエ]
英米文学翻訳家。国際基督教大学教養学部・社会科学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ナミのママ
71
藁葺きの家並みが美しい英国南西部の海辺の村。この設定だけでテンションが上がる。主人公の刑事ニコラは、夫・息子とともに生活をやり直すためにこの村にやってきた。平和なはずの土地だったが夜中に遺体が発見される。誰もが知るパブの店主。裸で椅子に縛られ、頭に鹿の枝角がくくりつけられていた。顔見知りの人々が暮らす村、個性的な登場人物。ニコラと夫、ニコラと部下ハリーの関係も気になるし、事件の真相はなかなかわからない。。作者は脚本家とのこと、構成のうまさに納得。2025/09/17
pulp
14
生まれ育った田舎町の警察署に赴任した二コラ。彼女の目的は平穏な環境で家庭を立て直すことだった。なのに着任早々に出くわしたのは裸で縛られ、頭に牡鹿の枝角を括られた男の死体だった。関わりを持つ一癖も二癖もある住人たち……。タイトルや表紙からなんとなく勘違いしてしまいそうだが、たぶんコージーではないです。そこまで軽くもなく丁度いいくらいの重量感。良作、というよりもキャラクター、設定、ストーリーテリングなど全方位的に平均点より少し上、というところかな。それから謎解きのところで、なぜか横溝っぽいなと思ってしまった。2025/08/31
rara
8
あっと驚く解決編ではありませんでしたが、全体の世界観は私の好きな小説でした。主人公の女性刑事や部下たちも好感持てていいチームでした。次作があれば読みたいです。2025/09/13
Yuki_Yuki
3
いかにもヨーロッパのミステリらしい作風。 地味で堅実で、いつも主役は疲れていて、何らかの傷を負っている。 アメリカのミステリに比べて、華がないが、読み応えがある。どことなく、刑事コロンボに出てきた犯人のようだった。2025/09/06
mameta_vista
2
★★★☆☆2025/09/06