出版社内容情報
【目次】
内容説明
折田~遠藤間を結ぶローカル線、通称〈オリエンド鈍行〉の緊急停止した車内で死体が発見された!居合わせた7人の乗客は犯人探しを開始する…が、かの名作とは違い、名探偵不在の車内で犯人が見つかるはずもなく、なぜか事件と無関係な問題ばかり解決されていき―。表題作「オリエンド鈍行殺人事件」他、笑いあり涙ありどんでん返しありの短編&ショートショート全10編。面白さ最上級!
著者等紹介
藤崎翔[フジサキショウ]
茨城県生まれ。高校卒業後、6年間お笑い芸人として活動した後、2014年に長編ミステリ『神様の裏の顔』(KADOKAWA)で第34回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
87
お笑い芸人だから書ける作品ですね。面白さを感じる度合いが人によって違うと言う事かな。私は面白いの好きなのでクスクス笑いながら読みましたけど。幾つかのショート・ショートとタイトル作品。こんな考え方もあるんだと思ったのが、親友が急死して号泣しながら葬儀に参列し、帰宅して眠り朝起きたら高校時代にタイムスリップしていた話。自分の記憶と相違する過去の出来事。オチに唖然。そして表題はA.クリスティの作品をオマージュ?っていうか足元にも及ばないけど、これはこれで面白いけどね。肩の凝らないミステリ作品。2025/09/25
オーウェン
54
短編とショートショートの組み合わせであり、どの作品もサラッと読める。 「勇者たちのオフ」は目の付け所が上手く、RPGの中の人の悲哀がよく出ている。 「ファーブル昆虫記を読んで」伏線を言及して繋げるし、自虐的な味も出ていて楽しめる。 表題作はオリエント急行には似ても似つかぬ展開。 列車の中で起きた殺人に対し、あれやこれやと口論していく内に事件と関係ない繋がりが次々。 そして犯人とその顛末。大部屋とはそういう意味だったか。2025/11/06
さっちゃん
49
現在の記憶を保ったまま過去にタイムスリップ…「タイムスリップ・リアリティ」ゲームの中の勇者達はプレイしていないとき…「勇者たちのオフ」オタクの人生最後の願いは…「君のためなら死ねる」作文?読書感想文?「ファーブル昆虫記を読んで」崖崩れで緊急停止したローカル線車内に死体が…「オリエンド鈍行殺人事件」短編5編+ショートショート5編。/サクサク読める短編集。全体的にコメディタッチながら「勇者〜」はちょっとホロリ。「ファーブル〜」は才能あり過ぎて彼の将来が楽しみ。「オリエンド〜」もコントのような展開が面白かった!2025/10/03
きりん★
38
藤崎さんらしい、笑かそうとしているミステリー短編集。頭を使う事なく読み進められる物語たち。 中でもゲームをする私に刺さったのは、「勇者たちのオフ」ゲームする側じゃなくてゲームされる側の妄想が楽しい😆あっという間に読める本でした。2025/10/12
mayu
31
考えた事なかったけど、こんな事あったら面白いなと感じる設定ばかりで読んでる間にニヤリとしてしまう。特に好きだったのは高校時代にタイムスリップする「タイムスリップ・リアリティ」記憶がありながら戻るんだから、確かになぁ〜と思っちゃった。ゲームの中の話「勇者のオフ」も面白かったな。元芸人なだけあってショートショートはまるでコントのよう。全体的に読みやすいから気分転換にも良いかも。思わずクスリとするユーモア溢れるショートショートと短編集が詰まっている一冊。2025/10/10
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