宝島SUGOI文庫<br> 戦後日本の凶悪犯罪―「鬼畜」たちの所業105

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宝島SUGOI文庫
戦後日本の凶悪犯罪―「鬼畜」たちの所業105

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784299073778
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0136

出版社内容情報

凶悪犯罪が減る傾向にあるとはいえ、より犯罪は高度化し、無軌道で理不尽度も高まっています。戦後日本の凶悪犯罪を105取り上げ、その凶悪性を明らかにします。2020年に発売になった文庫『日本の凶悪犯罪』に最新の凶悪犯罪をプラスして、『戦後日本の凶悪犯罪』として再発刊。読者はより厚みを増した鬼畜たちの所業の非道さを見るでしょう。


【目次】

内容説明

「自分が救世主になって革命を起こす」と言い放った相模原障害者殺傷事件の犯人、植松聖死刑囚。自身の事件を苦にして自殺した父親に対して「胸がスーッとした」と言った幼女連続殺人犯の宮〓勤元死刑囚。大阪教育大学附属池田小学校児童殺傷事件の宅間守元死刑囚は「死刑になりたいんや」と叫んだ。日本を震撼させた凶悪犯たちの心の奥に潜む狂った感情に対し、辣腕記者たちが逮捕直前取材、獄中面会、裁判傍聴を通して迫った渾身のルポ集。

目次

大1章 大量殺戮の引き金(京都アニメーション放火殺人事件(2019年)36人を惨殺した青葉真司「憎悪と怨恨の口火」今西憲之(ジャーナリスト)
座間9人殺害事件(2017年)白石隆浩を連続殺人に駆り立てた「歪んだ性衝動」渋井哲也(フリーライター)
「相模原障害者殺傷事件(2016年)“排外主義に心酔”の植松聖が肥大化させた「妄想」篠田博之(月刊『創』編集長)
埼玉愛犬家連続殺人事件(1993年)実子たちが語った“極悪夫婦”の「本当の関係」片岡健(ルポライター)
大阪教育大附属池田小児童殺傷事件(2001年)実父が少年時代の宅間守に見た“殺人鬼”の萌芽 小林俊之(フリーライター)
昭和・平成「大量殺人事件」鬼畜の系譜 平成型「無差別殺人犯」の身勝手な動機 斎藤充功(ノンフィクション作家)
令和の「大量殺傷」事件 ルフィ連続強盗事件と北新地ビル放火事件 九鬼淳(フリーライター))
第2章 狂気の正体(埼玉本庄保険金殺人事件(1995~99年)死刑判決後も拘置所に響く八木茂の“冤罪節”小林俊之(フリーライター)
淡路島5人殺害事件(2015年)法廷で「日本政府の陰謀」を訴える平野達彦 片岡健(ルポライター)
東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件(1988~89年)「死刑判決」にも夢うつつだった宮〓勤の頭の中 篠田博之(月刊『創』編集長)
マブチモーター社長宅放火殺人事件(2002年)“末期がん”だった小田島鐵男の「最期の望み」斎藤充功(ノンフィクション作家)
世間を震撼させた昭和・平成「悪女」列伝 欲望と憎悪が女を「犯罪鬼」に豹変させる 深笛義也(フリーライター)
令和の「悪女」列伝 旭川女子高生殺人事件と太宰府主婦暴行死事件 九鬼淳(フリーライター))
第3章 修羅場の光景(和歌山カレー事件(1998年)死刑判決に抗議する林眞須美「真紅の勝負服」篠田博之(月刊『創』編集長)
北九州連続監禁殺人事件(1997~98年)天才殺人鬼・松永太の悪魔的“洗脳”の手口 豊田正義(ノンフィクションライター)
北海道カレー店妻娘殺害事件(2008年)母国にも妻娘がいた「醜悪な獣」の面の皮 八木澤高明(文筆家)
福岡4人組保険金連続殺人事件(1998~99年)「黒い看護師」吉田純子がみせた“傲慢”と“無反省”森功(ノンフィクション作家)
昭和・平成「少年犯罪」狂気の系譜 変わりゆく“少年A”と“少女A”の実像 鈴木ユーリ(フリーライター)
令和の「少年犯罪」事件 岐阜市ホームレス襲撃殺人事件と福岡商業施設女性剌殺事件 九鬼淳(フリーライター))
第4章 宿命と懺悔(板橋資産家夫婦放火殺人事件(2009年)未解決事件の「真犯人」をつなぐ“点と線”李策(ジャーナリスト)
國松警察庁長官狙撃事件(1995年)獄中で自らが“真犯人”と訴え続ける中村泰 片岡健(ルポライター)
群馬女子高生誘拐殺人事件(2002年)「鬼畜」坂本正人の死刑執行後に実父が犯した罪 上原善広(ノンフィクション作家)
帝銀事件(1948年)獄中1万4142日後の平沢貞通との対面 小林俊之(フリーライター)
白鳥由栄脱獄事件(1936~47年)「脱獄王」白鳥由栄と山谷のドヤで“邂逅”斎藤充功(ノンフィクション作家)
昭和・平成「未解決事件」ミステリーの系譜「関係者」が私に漏らした40年目の真実 本橋信宏(ノンフィクション作家))
第5章 無軌道な殺意(桶川ストーカー殺人事件(1999年)実行犯・久保田祥史が語った驚愕の“真相”片岡健(ルポライター)
山口母親金属バット殺害事件(2000年)・大阪姉妹殺害事件(05年)山地悠紀夫は「快楽殺人犯」のまま死を求めた 小川善照(ジャーナリスト)
三鷹ストーカー殺人事件(2013年)“ハーフ”の池永被告が滲ませた「出自」への劣等感 八木澤高明(文筆家)
栃木小1女児殺害事件(2005年)勝又受刑者と台湾人の母を覆った「冤罪」の陰 八木澤高明(文筆家)
連合赤軍・山岳ベース事件(1972年)“同志”を殺した植垣康博と歩いた事件現場 八木澤高明(文筆家))

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Ryoko

2
わりと記憶に新しい事件が多く興味を持った。ある程度報道された情報ばかりで少し残念だったが。ただ、ある残虐な事件の犯人を妊娠した母が「この子は産んではいけない」と言った話は母親の第六感なのか、怖い。もしこれが本当なら親の育て方云々の話ではなくなる。最近は恨みではなく無差別殺人をする人間が多く誰もが巻き込まれる可能性がある。それが怖い。2025/11/26

Tak

0
比較的最近の事件も取り上げていて興味深く読めた。昔とは事件の質も少しずつ変わっている印象だがやはり最後は人間の業の深さなのだろうなと思う。2025/11/27

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