出版社内容情報
「人生100年」という未だかつてない時代の到来。これまでの人生訓はもう通用しない。地図も海図も羅針盤もないまま、私たちは未知の世界を歩いていくしかない――。こんな不安定な日々をどんな心持ちで過ごせばいいのか。今年93歳を迎える五木寛之が、家族、健康、人間関係に悩む中高年からの48の質問に答える。
2019年に刊行された宝島社新書『元気に下山 毎日を愉しむ48のヒント』を改題・改訂したものです。
【目次】
内容説明
自分で考え、自分で行動を選び取る―「人生100年」という未曾有の時代を生き抜くための貴重な知恵。「諦める」とは「明らかに究める」こと。目をそらさずに、勇気を持って現実を直視すること。目からウロコの「五木流」人生問答。
目次
第1章 「人生100年」時代を生きる(風に吹かれて;道楽としての人生 ほか)
第2章 人生後半の問題(病床六尺の世界;趣味は自分の弱み ほか)
第3章 晩年期の家族(老年期の男女;独りゆえの軽やかさ ほか)
第4章 新時代の日本社会(思い通りにはならない;「怒る」と「叱る」 ほか)
第5章 生きること、死ぬこと(最期は自分の意志;信じる力 ほか)
著者等紹介
五木寛之[イツキヒロユキ]
1932(昭和7年)福岡県生まれ。作家。早稲田大学露文科中退後、編集者などを経て『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、『青春の門 筑豊篇』他で吉川英治文学賞、『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アヴィ
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一般の人からの質問に作者が答える形の問答集だが、あきらめることの重要性が語られる。あきらめるとは明るく究めるというが、なかなか明るく究めることなど、特に若ければ若いほど受け入れ難い。ある意味加齢と共に放っておいても誰もがあきらめる。あらゆる欲望もあきらめることで達観し、最終的には生きることもあきらめて死んでいくのだと思う。だがどこかあきらめられない物を抱えて、老齢になってもギラギラした目で世の中と関わり続ける者もいる。どちらが幸せかはわからないが、おそらく自分は後者の道を歩みそう。2025/10/12
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