出版社内容情報
森の奥に立つ洋館で、コナン・ドイルやアガサ・クリスティらミステリーの巨匠の作品になぞらえた連続殺人が発生。館の招待客らは犯人捜しを始める。だがそれは「探偵」役のために開催された、実際に殺人が行われる推理ゲームだった。参加者の凛子は生き残るため、「探偵」に謎を解かせようとするが……。先が読めない多層ミステリー! 犯人・探偵・真犯人・黒幕――あなたはどこまで当てられる?
内容説明
森の奥に立つ洋館で、コナン・ドイルやアガサ・クリスティらミステリーの巨匠の作品になぞらえた連続殺人事件が発生。館の招待客らは犯人捜しを始める。だがそれは「探偵」役のために開催された、実際に殺人が行われる推理ゲームだった。参加者の凛子は生き残るため、「探偵」に謎を解かせようとするが…。先が読めない多層ミステリー!犯人・探偵・真犯人・黒幕―あなたはどこまで当てられる?
著者等紹介
高野結史[タカノユウシ]
1979年、北海道生まれ。宇都宮大学卒業。第19回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として『臨床法医学者・真壁天 秘密基地の首吊り死体』で2021年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
327
前作よりも凝った作りでグレードアップしている感はあるものの、作風自体が好きになれなければ、たぶんまったく刺さらないだろう。私個人としては可もなく不可もなく。「●●館の殺人」というタイトルには、雰囲気満点の王道本格を期待させる成分が含まれているため、裏切られたガッカリ感を抱く読者も多いはず。黄金期の海外ミステリのような芳醇な香りはまったくせず、なんだったらサラリーマンの悲哀ばかりが強調されるので、謎解きすらあんまり関心を持てない。そういうのが気にならない人にとっては、趣向を凝らした良い作品ではないか2025/03/27
yukaring
64
前作に続きリアルマーダーミステリものだが今回の方が更に面白い。森の奥にある「バスカヴィル館」に招待された探偵たち。玄関にナイフで刺されたメッセージにはクイーン、カー、クリスティーの署名。マニアが狂喜乱舞しそうなこの設定は全て犯人当てゲームの舞台。探偵ごっこを楽しみたい大金持ちへ向けた舞台や役者は作り物だが殺人は本物というブラックなゲーム。しかしシナリオにない遺体など予期せぬトラブルが続き運営側はリカバリーに大忙し。犯人、探偵、そして真犯人、黒幕全てを解き明かすのは誰か?捻りのきいたラストも小気味よかった。2025/02/16
雪紫
61
「本格ミステリ✕犯人たちの事件簿✕名探偵津田、再び。」孤島に集まった名探偵達に起こる古典ミステリ見立て殺人・・・という体で起こるリアル殺人ゲームに前作以上のハプニング。運営と小園間さん改め袋小路さんの体の運命やいかに!いや、袋小路さんの体の具合がより心配なんだけどぉ!そして落ち着け凛子!ただでさえスタッフ今回あれだから難癖つけて全員殺処分が裏にないか冷や冷やしたぞ。予想出来そうでそれを超す驚き展開と(探偵はわかった)、最後の一文込みで切ない後味。見ているこちらとしてはいいハプニング物読んだ。体お大事に。2025/02/22
オフィーリア
61
奇岩館の殺人の続編。前作で面白かったデスゲーム運営パートにさらに特化して、お仕事小説のような読み味で大満足。パワハラ上司の叱責に耐えながら次々に発生するアクシデントに右往左往する姿に涙を禁じ得ない。ミステリの中でも1ジャンルとして楽しめました。2025/02/21
さっちゃん
47
『奇岩館の殺人』続編。クライアントの為に実際に殺人まで行う富裕層向けリアルマダミス「探偵遊戯」。今回は田中が初めてシナリオを担当。「Xの悲劇」「黒死荘の殺人」「ナイルに死す」になぞらえた連続殺人のはずが、何層にも重なる思惑と計画ではちゃめちゃに。ドタバタの運営を取り仕切るのは今回も小園間さん…いや、袋小路さん。前作以上に体調が悪そうだけどハプニングは待ってくれない。予定外の死体、テンパる犯人役キャスト、何か隠している上司…袋小路さんのプロ根性には恐れ入る。田中の最後の伝言が心に沁みた。続編は難しいのかな?2025/03/08
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