出版社内容情報
現代の日本、山に囲まれた廃村の小さな社でひっそりと生きる土地神の赤鞘(アカサヤ)。そんな彼の元を異なる世界の最高神が訪れ、豊穣と繁栄の神である赤鞘に力を貸してほしいと頼み込んできた。日本の土地神として土地を守り豊かにしてきた技術や知識で、赤鞘は異世界の荒れ地も再生できるのか--? 「猫と竜」シリーズのアマラ氏による新感覚ファンタジーの文庫化。
内容説明
日本の片隅でひっそりと暮らしていた土地神・赤鞘。そんな彼のもとに突然、異世界「海原と中原」の太陽神が訪ねてきた!曰く、異世界は諸々あって神不足。豊穣と繁栄を司る赤鞘に、“見放された土地”の再生をお願いしたいそうで…。優秀すぎる部下や新しい眷属、初めての住人達とともに、赤鞘のにぎやかな再生の日々が異世界ではじまる。お人よしな日本の土地神様は、本日も一所懸命お仕事中!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
15
まさかの土地神様が異世界の太陽神にスカウトされて異世界で神様をする事になりました。ちょっと抜けてる神様とツッコミ担当の天使に単純でなんでも信じてしまう憎めないアグニー族のトライアングルが楽しくもありました。私としては捕らえられたアグニー族の現状や水彦の一部を貰ったカラスのカーイチに僧侶のおっちゃんの事など気になる事がてんこ盛りなので続いてくれると嬉しい。2024/05/27
栗山いなり
8
力の弱い日本の神様が異世界で神様の仕事をするファンタジー小説。ゆるい感じの神様の仕事物かと思いきやその世界のとある住人の物語もあったりしてそこは意外っちゃ意外だったかな。しかし今月はアベレージ高いなぁと思った次第で2024/06/09
花穂
2
赤鞘様すっき!!!!! 世界観の説明が無理なくしっかりされていてとてもよい。異世界というと"なろう系"のイメージだけど、表紙の落ち着いた和風な印象通り、ゆったりとマイペースに進んでいく物語に、アホかわいいアグニーたち、ツッコミと思いきやわりとボケ倒すエルヴァエル、赤鞘様とアンバレンス様との日本的なやり取り……ずっとにこにこしながら読んでいましたw これはリマスターみたいなものかな? 原作は続いていて、今は数ヶ月に1回くらいの更新のよう。できたらこのシリーズで買い揃えたいので、続刊してほしいです!2024/08/31
フーまん
2
日本の土地神が、異世界の最高神にスカウトされて、異世界の土地神となる話。主人公の赤鞘は、元人間で小さい農村を野武士から守るさい負傷し命を落としたため、農民が崇めたことから、土地神となった。読みやすく、子供でも楽しめる本だと思う。2024/05/22
常葉
1
マイペースですね、赤鞘様。よその世界の最高神にスカウトされ、管理するもののいない土地を任された元人間の土地神様。眷属や部下の優秀さが際立つので今後影が薄くならないことを祈るばかり。続きも文庫になってくれるといいなぁ。2024/09/29