宝島SUGOI文庫<br> 貧困女子の世界

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宝島SUGOI文庫
貧困女子の世界

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784299043924
  • NDC分類 368.2
  • Cコード C0136

出版社内容情報

停滞する賃金、止まらないインフレ、そして世代間格差――。働いても働いても貧困から脱出できない若年層の女性たち。彼女たちのリアルな現実は、主要メディアではほとんど報道されることはない。未成年売春、ホス狂い、風俗、虐待、奨学金……過酷な境遇にある女性たちの生き様を『東京貧困女子。』などの著書があるノンフィクションライター・中村淳彦氏が活写する。

内容説明

恋愛経験のない処女が風俗勤務し、女子大生がソープランドの個室でオンライン授業を受け、シングルマザーが「パパ活」で生活費を稼ぐ―止まらない国民の貧困化。最大の「被害者」は若者と女性だ。停滞する賃金、上がり続ける税金と学費。女子大生は風俗で働くことを半ば強制され、単身中年女性はカラダを売っても生活できない状況まで追い込まれた。「貧困女子」という言葉が一般化しておよそ10年。本書は彼女たちの告白に耳を傾け続けてきた著者による記録の集大成である。

目次

第1章 新型コロナとネオン街の貧困世界
第2章 女子大生の貧困世界
第3章 熟女の貧困世界
第4章 非正規女子の貧困世界
第5章 シングルマザーの貧困世界
第6章 高齢女性の貧困世界

著者等紹介

中村淳彦[ナカムラアツヒコ]
1972年、東京都生まれ。ノンフィクションライター。貧困や介護、AV女優、風俗などの分野でフィールドワークを行い、執筆を続ける。貧困化する日本の現実を可視化するために、過酷な現場の話にひたすら耳を傾けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mark X Japan

8
衝撃の内容です。恣意的なのかそうで無いのか分かりませんが、このような状況はバブルまでは誰も予想していなかったでしょう。人口減とか高齢化率とは異なる凋落ぶりです。財務省や日銀の方々は、どう思っているのでしょうか。☆:4.02023/06/28

きょん

7
ここ数年、ふと気づくと本当に実質賃金と名目賃金の差がすごいなと実感している。その状況は貧困女子にはさらに追い討ちをかけている。大学に進学し、真面目に勉強したいだけの女子が、自分が進学したいんだから風俗で働くのは当たり前、と思うこと自体が異常であり、優秀な人材をみすみす無駄にする社会に憤りを禁じ得ない。そして離婚や失業を経験し、年齢を重ねた女性は生きるか死ぬかレベルまで叩き落とされる。なんでなんだろう。なんでこんなに生きづらいのか?自己責任論で片付けていいものなのか?明日は我が身、冷水を浴びせられた気分だ。2023/07/23

栄吉

5
★☆☆☆☆ 女子大生の学費問題、コロナ禍の風俗事情などのドキュメントだが、他に方法は無かったのか?と思ってしまう方達もいる。2023/07/24

てくてく

5
貧困に陥れば男は犯罪・女は性風俗という観点から、性風俗に入らざるを得ず、さらにコロナ禍で苦境に陥った女性たちを取材している本。何かあると女性を切り捨てて男性を守ろうとする点はその是非はともかくある程度納得できるし、貧困に陥る女性たちがそこに至るまでになんとかできたのではないかと思ったりするところはあるが、現代社会の一部をとらえているところは事実だと思った。2023/07/08

かんちゃん

4
以前読んだ『東京貧困女子』と似たような内容。ただコロナがあって余計に状況が悪化しているのは間違いたない。 明日は我が身かもしれないという感覚とどこか他人事という感覚が自分の中で共存する奇妙な読後感2024/12/31

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