出版社内容情報
歴史をつくるのは、「人」である。しかし、人が動く背景には、その時代の経済が深く関係している。
今とは全く異なる経済だった中世、数多くのイノベーションが生まれた戦国時代、独自の経済圏を構築した江戸時代、
そして、列強のグローバル経済の中で生き残りをかけた近代……日本が歩んできた歴史を、経済とともに振り返ろう。
【監修】
横山和輝（よこやま かずき）
1971年生まれ。一橋大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。博士（経済学）。一橋大学経済学部助手、東京大学日本経済国際共同研究センター研究員を経て、現在、名古屋市立大学大学院経済学研究科教授。専門は金融論、経済史。著書に『日本史で学ぶ経済学』（東洋経済新報社）、『マーケット進化論』（日本評論社）、『日本金融百年史』（筑摩書房）がある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かわかみ
2
入門レベルのムック本だが、教科書に書かれていないことでありながら、非常に重要な知識を解説している。「朝廷が主導した特産物の再配分」、「寺院は現代のメガバンクだった」、「楽市楽座は現代の楽天やアマゾンだった」、「戦国時代は深刻なデフレ経済だった」など、明治より前の時代でも現代と共通する経済活動があり、政治の動きも経済の状況を知ることで理解が深まる場合が多い。2022/12/07
