宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ<br> 横浜・山手図書館の書籍修復師は謎を読む

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宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ
横浜・山手図書館の書籍修復師は謎を読む

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  • サイズ 文庫判/ページ数 239p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784299035950
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「物語」は絶対の安全を保証された冒険ではない……

物語に魅了され、囚われた者たち。彼らを救う方法はただひとつ――物語の題名を当てること。
異国情緒あふれる横浜山手の図書館で、変わり者の修復師が本と人の心にまつわる謎を解き明かす!

横浜の山手図書館でのアルバイトが決まった本好きの大学生・藤本読也。
司書の仕事をするものと思っていたところ、図書の修復を手がける離れ――修復棟へ行くよういきなり命じられた。
そこでは書籍修復師の波々壁が管理主任を務めており、読也は助手として彼の手伝いをすることになる。
波々壁は書籍の修復に携わる一方、「物語に囚われている人間を救い出す」仕事をしているといい……。

内容説明

横浜の山手図書館でのアルバイトが決まった本好きの大学生・藤本読也。司書の仕事をするものと思っていたところ、図書の修復を手がける離れ―修復棟へ行くよういきなり命じられた。そこでは書籍修復師の波々壁が管理主任を務めており、読也は助手として彼の手伝いをすることになる。波々壁は図書の修復に携わる一方、「物語に囚われている人間を救い出す」仕事をしているといい…。

著者等紹介

宮ヶ瀬水[ミヤガセスイ]
1991年生まれ。茨城県出身。立教大学法学部卒業。第16回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として、2018年に『三度目の少女』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

55
宮ヶ瀬水氏はこういったオカルトチックなストーリーが得意なのかなぁと思ったのだけれど、どうやらそうでもない感じ。しかし、物語に囚われてしまうっていう発想は嫌いではありません。誰しも必ず1冊や2冊はこの本は自分と重なる部分があるとか登場人物に感情移入してしまうことはあると思います。私自身、ある本によって背中を押されたこともあります。その程度が重いと物語に囚われてしまうという現象が起きるようです。と聞くと、あまり物語に感情移入しない方が良いようですねw2023/11/30

坂城 弥生

41
書籍修復師…初めて聞く職業でした。2023/06/14

よっち

39
横浜の山手図書館でのアルバイトが決まった本好きの大学生・藤本読也。異国情緒あふれるその図書館で、変わり者の修復師が本と人の心にまつわる謎を解き明かしてゆく物語。図書の修復を手がける修復棟へ行くよう命じられ、書籍修復師の波々壁の助手として書籍の修復を手伝いながら、「物語に囚われている人間を救い出す」仕事を手伝う読也。「黒衣聖母」とシスター、「青い石とメダル」とフードの男の正体、亡くなった館長や波々壁自身が囚われていた物語など、ミステリというよりはややファンタジーめいたストーリーでしたけど興味深く読めました。2022/12/15

Roko

38
物語に囚われるという現象は、誰かに心を奪われるとか、神様に従うとかということにもつながります。神は『神はけっして、人間にとって都合のいい存在ではない。なんでも思い通りに叶えてくれるものではないんだ。神に祈るときは、その文言にもよくよく注意しなければならない』祈ったことが、自分が思ったような形で叶うとは限らないということを、波々壁さんは言っているのですが、これはなかなか重い言葉ですね。書籍修復士の仕事がなかなか面白くて、書籍の謎に迫るというストーリーで続編があればいいなと思うのです。2023/12/29

キナコ

36
思っていたような本をメインとした作品ではなかったが、ちょっとファンタジーが混ざったライトミステリー作品。本にのめり込みすぎた人が、作品の影響を受けて他者に害意を及ぼさないように助けていく作品。 除籍修復師というのは初めて聞いた職業ではあるが、とっても魅力的!最後の主人公と師匠のような関係性がほっこりする。そこまでミステリー要素もないから、苦手な人でもオススメ。2023/09/23

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