出版社内容情報
不倫、上司のパワハラ、学校でのいじめ、ブラック企業での奴隷労働……特定の人物や社会への怨みが綴られた市井の人たちの手紙やメール。コンプライアンスやポリコレが声高に叫ばれる時代、どこにも吐露できない怒りや不満の本音を紹介する異色の「告白集」。おぞましく、生々しい弱者たちの「怨念」――。
内容説明
「呪い」の力で本当に人は死ぬ。“直筆”に込められた怨念!DV夫→逃げた妻、50代ファン→地下アイドル、同僚ストーカー→被害女性、母親→風俗嬢の娘、彼氏の浮気相手→彼女ほか全25通。
目次
第1章 「呪う」怨念の手紙(風俗嬢へ届く不気味な手紙;中学時代にいじめていた男からの手紙 ほか)
第2章 「呪い」が込められた絵馬(「門田稲荷神社」の“最強”呪い絵馬;“不妊”を願う呪いの絵馬 ほか)
第3章 「怪異」と「狂気」の手紙(“一文字だけ”書かれた手紙;義父の遺した“鬼畜”の手紙 ほか)
第4章 メール・LINE…「呪い」の文字たち(自殺した少女からの「チェーンメール」;太客がホストに送った「呪いのLINE」 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雨
26
実物が載ってるのが不気味。 どこで巻き込まれたり恨まれたりするか解らないのが怖い。2022/08/13
佐倉
11
文字による呪いの実例や運用者による怪談とルポの合の子的な一冊。いかにもありそうなリアリティのある手紙や門田稲荷神社の絵馬など生々しいものもあればちょっと派手目な怪談もあり。日本呪術協会や呪鬼会の人の寄稿もあり。ただ如月純一郎氏の「呪い返しの観念は江戸幕府が作った」という言説は何か典拠があるんだろうかとちょっと気になった。呪詛が発覚すれば京を追放された平安時代など統治機構による抑制は昔からされていたようだし、いざなぎ流の例などをみると呪術師による呪詛返しはそんなに新しい観念とも思えなかったのだが、ともかく2024/01/19
dotkawahagi_bk@だいたいホラー小説しか読まない
6
悪意や害意、果ては殺意までもが貴方に向けられる。怨念ともいえるそれらが、文字とともに届けられた時貴方は平気でいられるか?こちらの本は人間の恨み辛みを受け取った人間が実際に体験した恐怖の出来事である。 *** 少し前に購入しちょっとずつ読み進めていたこちらの一冊。怪談でもなく、小説でもない実際にあった呪いの手紙に焦点を当てたルポ的な本。タイトルに惹かれて購入し読むまでは昔はやっていた「〇人に出さないと~」だったり、チェーンメールの様なものの特集だと思っていた。2022/08/20
よっしー
4
実話で人間が1番怖いと思い購入。 ストーカーなどリアルな感じの話など闇に触れて暗い気持ちになる(面白い)。 ただ、身内の連続殺人を発覚して保身から警察に届け出ないのにここに出てきている謎のお話など嘘でしょって思うようなのもありそこは購入の意図からすると残念だった。2022/08/17
ティオコ
2
人を呪わば穴二つだね… 怖い怖い この本、持っているだけで怖いかも2022/07/27