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宝島社文庫
小説家・芥木優之介には恋と飯が足りていない

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  • サイズ 文庫判/ページ数 269p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784299032003
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

芥木優之介は、大学時代に処女作で新人賞を総嘗めにし、文壇にデビューした小説家である。それから六年。全く文章を書けなくなった芥木は、古アパートで貧乏生活を送っていた。それは自身に課した「文筆業以外で稼いだ金で飯は食わない」ポリシーのため。そんな時、大家の姪という儚げな美女・こずえが現れる。栄養失調で意識が朦朧とする芥木に、“芋粥”を食べさせるこずえ。彼女にときめく芥木だが、「これからはお家賃の方をきちんとお願いします」と言われ、絶体絶命に! 偏屈で人間嫌いだった芥木だが、縁を切っていた人々と向き合うことになり……? 謎の美女が繋ぐ、“文豪グルメ”と“人との絆”。天才偏屈作家のほっこり恋物語!

内容説明

天才作家・芥木優之介が小説を書けなくなって六年。「文筆業以外で金は稼がない」という信念から引きこもり、貧乏生活を送っていた。そんな時、新たな大家として美女・こずえが現れる。優しい彼女が作った芋粥に心温まるが、家賃を催促され絶体絶命に!芥木はこずえと、彼女と食卓を囲む時間に勇気をもらい、執筆の壁となっていた人々と向き合うことに…。太宰治の桜桃や宮沢賢治のサイダーなど、文豪が愛したグルメが繋ぐ、ほっこり恋物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ツン

64
なんか文学っぽさが散りばめられてる(笑)2023/06/05

真理そら

57
天才作家として華々しくデビューしたがここ6年間小説が書けなくなってしまった芥木は窮乏生活に陥って飯が足りない。芥川、谷崎、太宰。宮沢賢治、高村光太郎、森鴎外、夏目の有名な作品と絡ませながら芥木という人物を描く手法が楽しい。ライバル作家に大切にしていた女性を奪われてから恋も足りない。この女性が個人的にあまり魅力的に感じられなかったのが残念だ、続編を書いて芥木も幸せにしてやってほしいという気がした。2022/08/04

18
風情があって読ませる文章に、これぞ現代の芥川龍之介かと・・・と偉そうな感想は書けません。何故なら芥川作品も夏目漱石も読んだ事がない弱小な人間だからです・・・ かつてヒット作を世に生み出し、印税で食べていける筈の小説家、芥木優之助は、日々貧乏生活の中で、文机に齧り付いている。 未亡人こずえさんとの生活や、芥木の担当編集で何かと世話を焼く滝沢、変わり者の作家津島、キャラクター達もさる事ながら、その世界観がとても味があって、時にほろりとくるようなエピソードもあり、とても面白かったです。 続編があったら読みたい。2022/11/07

ぷに丸

11
芥木優之介の周りにいる人々の個性的な姿と、自身のこだわりや内面といったところがうまく調和していくところが見どころだったと思います。文豪の作品と絡めて描かれるストーリーもとても読み応えがありました。2022/08/03

栗山いなり

10
書けなくなった天才作家・芥川優之介を中心に出版業界の様々な人間達とごはんを描いた物語。文豪が好んだごはんと今時の文芸界の事情とその文芸界で働く人々が描かれたコメディ小説だった2022/08/29

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