出版社内容情報
累計130万部突破『四日間の奇蹟』の著者・浅倉卓弥が描いた、渾身の浅倉版「平家物語」である『君の名残を』が装いも新たに復刊します。
幼馴染みで、剣道部主将を務める高校生・原口武蔵と白石友恵は雨が降りしきる下校途中、忽然と姿を消してしまう。二人が目覚めたそこは平安末期、動乱の前夜だった……。現代の高校生が、突然、平安時代の末期にタイムスリップし、それぞれが重要な歴史上の人物として生きていく壮大な歴史ロマンスです。
内容説明
幼馴染みで、ともに剣道部主将を務める高校生、白石友恵と原口武蔵。二人は雨が降りしきる下校途中、忽然と姿を消してしまう。また友恵の親友の弟、中学生の北村志郎も同じく消息を絶った。三人が目覚めたそこは平安末期、動乱の前夜だった。さっきまで現代の普通の学生だったのに…混乱し戸惑うも生きていく為、その運命を受け入れるしかない三人。タイムスリップの先に見えてくるものとは。
著者等紹介
浅倉卓弥[アサクラタクヤ]
1966年、札幌市生まれ。作家・翻訳家。東京大学文学部卒業。2002年『四日間の奇蹟』(宝島社)にて第1回『このミステリーがすごい!』大賞(金賞)を受賞。同作は映画化もされ、ミリオンセラーに。著書・訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
宇宙猫
22
★★ 高校生の友絵と武蔵、中学生の志郎が平家の世の末期にタイムスリップし、バラバラの場所で歴史上の人物として生きていく。前半の主人公達の部分は吃驚するほどつまらない。後半、怪しいの過去や平家のパートになって、やっと面白くなってきた。2023/02/19
assam2005
19
雷が落ち、現代の高校生・友恵と武蔵、中学生・志郎が目覚めたのは平安末期。平家全盛の時代。バラバラの地で目覚め、自分が巴御前、武蔵坊弁慶、北条義時として生きていることに気づく。彼らの末路を知っているだけに、何とか生き延びる術を探す智恵と武蔵。徐々に現代の自分を忘れていく様と、死と背中合わせで一人ぼっちで生きていく様が…苦しいくらいに切ない。上巻は下巻クライマックスで突き落とすための準備と、ラストに回収するための伏線をあちこちにばらまいている。再読したのでわかりました。下巻読む前からもう胸が痛い。2024/11/11
稲荷
13
歴史にはあまり詳しくないけど、次々と訪れる展開に引き込まれて一気に読めた。内容だけでなく、登場人物達の関係性もより物語に深みを与えているように感じる。下巻も楽しみ。2022/02/26
rakim
10
幼馴染の友恵と武蔵がタイムスリップした先は平安時代末期。タイムスリップ物として読み始めたけれど、筆致が歴史小説っぽ過ぎてラノベ調と思って読み始めると挫折するかもしれない。どうやら二人は“巴御前”と“武蔵坊弁慶”として時代を生きてゆくようなのですが、史実、伝承としてはどちらも悲劇的最期になるのは知っているので、さてどうなるのでしょうかと不安…下巻へ。2024/08/19
ohion
5
昔、単行本を買い読んだことのある本。読み返したくてもてもとになく、新装版を購入。面白い。タイムスリップして平安末期に落とされた3人の物語は熱く、ココロ揺り動かされる。いよいよ戦乱の渦中に巻き込まれ、運命が、時が動く下巻。楽しんで読みたい。2022/02/18