出版社内容情報
古代最高の王朝、高志国はなぜ歴史から消されたのか? 突如として現れた「継体天皇」。継体天皇は出雲から越前、そして青森まで続く日本海文明圏(高志国)を背景に出現したといわれる天皇で、ヤマト王権(大和の国、奈良など)とはその出自が違います。継体天皇の背景にある日本海文明圏については、未知な部分が多く、ヤマト王権が政権を確立する過程で、日本海文明圏の歴史を封印してきた形跡があり、謎の文明となっています。それゆえ、多くの古代史ファンには魅力的なのです。どんな文明だったのか、その謎解きに宮崎正弘が挑みます。文献だけでなく、実地調査に基づく古代への謎解きの旅は、日本の隠された歴史を暴き出します。
内容説明
古代において、日本海沿岸は大陸との交易で最も進んだ地域だった。それが新潟から富山、石川にかけての高志国だ。しかし記紀をはじめ、ほとんどの文献に高志国の名は記されていない。それはなぜなのか?著者はその謎の解明のために、高志=越の地に向かった。そこに残されていたのは夥しい遺跡、そして多くの神社や伝説であった。まさにそこには、当時日本の最先端の文明があったのだ。
目次
プロローグ 高志国はいつごろ何処に?
第1章 古事記、日本書紀はどう書いたか
第2章 ヌナカワヒメ伝説を追う
第3章 継体天皇は高志の大王だった
第4章 かくして古志国の歴史は埋もれた―葬られた背景には何があったか?
第5章 伝説の現場に立ってみた
第6章 北陸各地の伝承を追って
エピローグ 余滴
古志国に関しての年表
著者等紹介
宮崎正弘[ミヤザキマサヒロ]
昭和21(1946)年、金沢市生まれ。早稲田大学英文科中退。『日本学生新聞』編集長などを経て『もうひとつの資源戦争』(講談社)で論壇へ。以後、作家、評論家。神話、古代史でも現地踏査を重視した作品多数。また国際政治、経済や中国問題に詳しい(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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