宝島社文庫<br> 私立図書館・黄昏堂の奇跡―持ち出し禁止の名もなき奇書たち

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宝島社文庫
私立図書館・黄昏堂の奇跡―持ち出し禁止の名もなき奇書たち

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  • サイズ 文庫判/ページ数 330p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784299015570
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

総応募数10

内容説明

町外れの私立図書館・黄昏堂。そこで働く新人司書・湊は、怠惰で偏屈な館長・空汽や愛猫のクロ、数少ない常連客に囲まれ仕事に励む日々を送っていた。ある日、忽然と姿を消した来客を捜す最中、空汽に案内されたのは地下書庫の隠し扉。“永劫廻廊”と呼ばれる異界へつながる道で、湊は神々や使い魔たちと出会い、やがてある手記にまつわる“時空を超えた謎”を知ることとなり―。古書に秘められた人々の想いが奇跡を呼ぶ、ビブリオファンタジー。第8回ネット小説大賞受賞作。

著者等紹介

岡本七緒[オカモトナナオ]
岐阜県出身。2019年、『日歿堂霊怪日録 遺品整理屋はいわくつき』(宝島社)でデビュー。2020年、『私立図書館・黄昏堂の奇跡―持ち出し禁止の名もなき奇書たち』で第8回ネット小説大賞を受賞。(改題前タイトルは『奇書館黄昏堂の魔女』)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

43
鬱蒼とした雑木林に囲まれた町外れの私立図書館・黄昏堂。怠惰で偏屈な館長・空汽や愛猫のクロ、数少ない常連客に囲まれ仕事に励む日々を送る新人司書・湊が、不思議な出来事に巻き込まれてゆくビブリオファンタジー。館内から忽然と姿を消した客を捜す最中に見つけた地下書庫の隠し扉にあった蒼き猫の楼閣、そして彼女自身が抱える辛い過去やとある手記にまつわる時空を超えた謎から戦争、焚書といった重い過去も描かれていきましたけど、そんな図書館に彼女が居場所を得てゆく物語は趣があって良かったです。続編出るならまた読んでみたいですね。2021/05/14

kou

42
こんな私設図書館があったら、是非、行ってみたい。内容は、不思議な事件を奇書や禁書の力を貸りて解決!って感じだと思ってたら、予想以上にファンタジーだった。続編も期待して待ちたい。それと、赫猫と湊の交流も、もっと見てみたいなぁ。2021/07/07

お涼

25
稀少で奇妙な書物が集まる私立図書館[黄昏堂]。来館者を増やしたくない、増やせないのには理由があった。異界へつながる手記をめぐる物語。端から端までのびっしりの文字に圧倒されるけどすぐに本の世界に入り込んでた。続きがあれば読みたい。2021/11/17

秀玉

20
この手の内容が好きだ。楽しく一気読み。現オーナーの昼行燈ような館長と新しく採用されたテキパキ司書の女子。ふたりの掛け合いが面白い。が、内容はオカルト系。同様な二人とオカルト系本では「滴水古書堂の名状しがたき事件簿」があり、シリーズ2冊とも読了。もち作家は違う。滴水…は超自然現象が中心だが、こちらはファンタジー要素も絡めている。是非続編が読みたい。これも不思議が多い。それは明かせない、説明がつかない現象なわけだからしかたがないとして、女性しか入れない分館へ友人男子はどうやって入っていけたのだろうか。気になる2023/07/04

assam2005

19
郊外にひっそりと佇む私設図書館・黄昏堂の秘密。司書として働く湊はそこにある多くの本を多くの人に楽しんでほしいと思うのに、館長の空汽は本にふさわしい利用者しか近づけない。そして、図書館は不思議な世界への入口でもあった。本が誘う異世界。読書家ならなんとも体験したことがあるそのトリップ。通常は隔離された別世界なのに、異世界が現実に影響する。読むと不幸になる本って、読み手の心の奥底に潜む何かを刺激するってことだろうか。その根源は本にあるというよりも、人の心にあるように思えた。2022/04/05

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