宝島社新書
武田信玄500年目の真実

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784299013422
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0221

出版社内容情報

武田信玄生誕500年の今年、『逆説の日本史』シリーズでおなじみの著者が、歴史家の間でも注目されている「もし武田信玄の宿敵である上杉謙信がいなかったら」というテーマにチャレンジします。おそらく信玄は武田水軍を繰り出して秀吉のなし得なかった「唐入り(中国進出)」を果たしたのではないか。異色の歴史シミュレーション。

内容説明

武田信玄の足跡を記した『甲陽軍鑑』は、長い間、歴史学者からその信憑性が疑われ、虚構とさえ言われてきた。しかし、国語学者の酒井憲二氏による文献学的・書誌学的研究により、今、その史料的価値が再評価されている。そこで、長らく『甲陽軍鑑』の信憑性を疑う歴史学界の論調に異を唱えてきた著者が、武田信玄の生誕500年を機に、ここで改めて『甲陽軍鑑』に記された戦国最強武将の“実像”を明らかにする。

目次

第1章 『甲陽軍鑑』を見直す(武田信玄・勝頼の生涯を見る上で『甲陽軍鑑』は欠かせない史料;『甲陽軍鑑』がにわかに注目されてきた背景;なぜ長い間『甲陽軍鑑』は“虚構”とされてきたのか;武田信玄とはそもそもどういう武将だったのか)
第2章 『甲陽軍鑑』の再浮上で見えてきた信玄の実像(山本勘助が軍師であることと、一兵卒であることの大きな違い;武田二十四将とは;上杉謙信の単騎斬り込みを一笑に付す愚かさ;信玄の主要戦歴;信玄の領国経営)
第3章 信玄は「天下」を目指した(戦国大名に関する大きな誤解;信玄が目指した「天下」像とは)
終章 戦国最強武将・信玄に足りなかったものとは(信玄が天下を取る上で必要だったこと;武田信玄年表)

著者等紹介

井沢元彦[イザワモトヒコ]
作家。1954年2月、愛知県名古屋市生まれ。早稲田大学法学部を卒業後、TBに入社。報道局社会部の記者時代に『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ポチ

50
井沢さんの著書は結構読むのだが、本作品は読み易さはあるが目新しさが感じられず、また同じ文章を繰り返し使っているのも残念。2021/04/07

二分五厘

20
歴史を刻むのが人間である以上、それに行動心理学のアプローチも必要だと思う。勿論資料も必要不可欠だけど。何か一方に絶対を置いてしまう時点で真実は目の前から消えてしまうと思う。『甲陽軍鑑』偽書説崩壊による見直し、それにより浮かび上がる武田信玄の実像とは。織田信長以前と以後における、領地経営・戦争・天下の考え方。良くも悪くも信長は"秩序の破壊者"であり、その考え方は(その時代の)常識に囚われている人間には発想できない。やはり信玄はもっと早く見倣って、天下(信長)路線へと舵を切っていたらなぁ、と思ってしまう。2022/01/13

Tomo

4
甲陽軍鑑については近年評価が大きく変わりましたね。 そうした経緯も良く分かりました。2021/04/12

秋斉

3
甲陽軍鑑の偽書説が崩された経緯や、最強武将・武田信玄の逸話が面白かった。また織田信長の「天下統一」のアイデアや斬新さは異質で、信玄があと10年長生きしたとしても、やはり天下統一は叶わなかったんだろうなと思う。。でも信玄推しとしては、あともう少し長生きして欲しかった。信玄が生き延びていたら、歴史は確実に変わっていたはず。2023/02/06

手ぬぐいゲッター

1
信玄が天下制覇を目指した証拠の文書が出てきたという事で、井沢さんの主張していたことが裏付けられた結果になったようです。良かったと思います。歴史学者の皆さんも井沢さんの考え方を見習うようになったらいいのになと思いました。ただ、その文章も本当に信玄の意思が書かれているのか検証が必要ではないかと思いました。2021/10/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17534338
  • ご注意事項